とことんうまいお茶栽培にこだわる土作り根作り栽培 喜多製茶のネットショップ茶嘉
喜多製茶の茶園にようこそ! このページは私たちの作業風景や栽培法を紹介します。
しっかり管理した茶園のお茶は葉がよく肥え、製茶すると見た目も良く、重みのあるお茶になります。そして味にも深みが増します。

お茶の良し悪しは殆どが茶園で決まります。料理でもそうですが、素材が悪いといくら腕の立つ料理人でもほんとうに美味しいものは作れないと思います。逆に素材が良いと簡単な味付けだけでも美味しいものです。

もちろんお茶作りも素材が大切です。お茶の製造方法はとても単純です。簡単に説明すると摘み取った茶葉を蒸して、熱を加えながら揉んで乾燥していくだけです。よく茶産地のお祭りなんかで実演している手もみを機械でやっているだけの事なんです。だから料理とちがい製造ではごまかしが利きません。

美味しいお茶になる茶葉を育てるのには労力や知識も必要ですが一番大事なのは、やっぱり我が子のように愛情を込めて育ててやる事です。美味いものを食べさせてあげたい、病気になったら薬も必要、良い場所で育ててあげたいなど、我が子にそそぐ愛情と同じです。お茶の木も生き物です。愛情が伝われば、味・色・香りで応えてくれます。これから愛情のこもった栽培方法を紹介していきますね!

まず始めに私たちの茶園です
私たちの茶園が在る度会町(わたらい)は三重県の南勢地域に位置し年間平均気温は14〜15度と温暖なことから、お茶の産地として適しています。茶園のすぐ近くには日本一の清流・宮川が流れ、毎日立ちのぼるきれいな水蒸気(川霧)が、新しく生まれようとしているお茶の新芽を優しく包み込み、深く、瑞々しい美味しいお茶を育んでくれます。
ついでにここでお茶刈りの機械を紹介します。
上下の写真はどちらも茶の葉を刈り取っているところですが、今の茶刈機の主流は上の写真のように二人で刈る二人用茶刈機、そして下の写真の乗用型茶刈機です。 
右上の写真は、母とお茶刈りをしているところですが、いつまでも年金受給者の母に頼るわけにもいかず平成18年度に私たちも一人で刈れる乗用型摘採機を導入しました。

 昔のように手ばさみで刈り取ってる時に比べると、当然能率も良くなり、手ばさみだとよく頑張っても一日に100キロ程度の刈り取り量だったそうですが、乗用型摘採機は10アールを60分、約1時間で500キロ〜800キロ刈り取ります。でも能率の進化に比例して価格も物凄く右肩上がりなんですが(T_T)
これが乗用型摘採機です。
摘み取った茶葉は後方についている収容コンテナに収容される仕組みになっています。収容コンテナがいっぱいになると、軽トラに積んだ生葉コンテナに移し替えます。
そして茶工場に直行です!
栽培方法の紹介の前に少し寄り道して茶園のすぐ近くを流れる日本一の清流・宮川の紹介です
茶園のすぐ近くを流れる宮川は、日本有数の多雨地帯である大台山系を源流とし、大内山川などの支流と合流して、伊勢湾に注いでいます。
延長は約90km、流域面積は920km2に及ぶ三重県内を流れる川では最大の河川です。
そして私の小学校時代の水泳場です。
夏休みは午後1時〜3時まで毎日泳いで遊んでいました。
岩から深みに飛び込んだり鮎獲り船の下を潜ったりと危険な事ほどおもしろかったですね。
監視員も今のようにPTAが順番にやってましたが私の母のように泳げない人もいるわけで、いざという時は子供同士で助け合ってました。
今の子供は安全なプールになっちゃいましたが、川の面白さ、怖さが体感できないのでかわいそうです。
夏になるとこの川原も車で水際まで行ける事もあり、沢山の人で賑います。
喜多家もお盆は親戚集まって川原でバーベキューです。
このページを見ていただいている皆様、夏には遊びに来てくださいね。
これから本題の栽培方法の紹介です。
上の写真は摘み取り目前の茶葉でお茶の中でも最高の物になる一番茶の茶葉です。
お茶の木は春になり気温が高くなってくると放っておいても新芽が伸びて来ますが、本当に美味しいお茶を作る為にはしっかりとした管理が必要です。美味しいお茶は、手のひらいっぱいに伸び、でも柔らかく、重みのある新芽でしか作れません。。 
美味しいお茶作りへの取り組み 肥料撒き
茶の木も自然の山の木のように自然に生きて行ければ良いのですが、私たち人間から生産という目的で新芽を摘み採られてしまいます。ですので、そのお返しといっては何ですが、感謝の気持ちと一緒に肥料を撒いて生育を手助けしてあげなければなりません。 

肥料は色々種類があるのですが、基本的によく肥えた新芽を育てるのには元気な根が必要です。そしてその元気な根を育てるには良い土が必要です。その事を考えると肥料は自然(土、茶の木)にやさしい有機肥料でなければなりません。下の写真が私が今までの経験や知識などを活かして選んだ肥料なのですが、殆ど人間の食べる物と変わりません。価格は高価な物ばかりですが、直売する事によって流通に掛かる分を肥料に掛けられます。すべて自然の原料ですので環境にも優しく、土中の微生物やミミズによって分解されどんどん活性化されて、力のある元気な根が育つ環境が作られます。この肥料は良く肥えた新芽を育て、味に深みのあるお茶を作り上げます。
ご飯にかけて食べたくなるようないい臭いの
魚粉です
土壌微生物の大好物のカニガラです
やっぱり生き物には骨(カルシウム)が必要でしょう 贅沢に肉です豚肉粕
バランスよく野菜もサンイースタ(植物性肥料) そして肥料配合機で混ぜ合わせます
美味しいお茶作りへの取り組み 光合成 
美味しいお茶作りにもっとも大事な強い根作り、それに相等する要素が、天からの恵、太陽の光を利用する光合成です。
光合成能力の強い茶園は、再生能力の高い茶園ということです。再生能力とは、芽を採ったり、枝を切ったり、根が切れても、その後新しいものが生まれてくること、高い生産能力と復活する力をもっていることをいいます。光合成を行うことができるのは、適採面の葉層5cmくらいについている若い葉で、この部分の葉がとても大切です。当然お茶の味にも影響があるわけで、いくら高価な肥料を与えても光合成能力の弱い茶園は美味しいお茶はできません。私たちは長年の経験と技術で年間通して10cm以上の葉層を確保しながら芽を採ったり、枝を切ったりしております(^^)v
美味しいお茶作りへの取り組み 皮膜(ひまく) 
私たちの作るお茶のなかで斎風(さいふう 100g 1260円)と粉末緑茶(100g 525円)は摘み取る前10日ほど茶園に覆いをかけて遮光します。こうする事によって全窒素量とアミノ酸含有量の多いお茶ができます。味は渋みが少なくほんのり甘い味になります。そしてもう一つの特徴は葉の色が濃い緑色になる事です。お茶を淹れた時の水色が鮮やかな緑色になります。粉末緑茶は鮮やかな色が大事なのでこの覆いかけは絶対必要です。
遮光した葉としない葉
美味しいお茶作りへの取り組み 改植・植え付け
お茶には沢山の品種があります。その中でも私たちの栽培している品種は一番ポピュラーな「やぶきた」そして晩成型の「おくみどり」そして花粉症に効果があると言われてます「べにふうき」の三種類です。それぞれ、それ自体の持つ特徴は違いますが、その特徴を最大限に活かせるような管理をしていきたいと思います。
苗を植え終わったら、しっかり水をやりそして寒害や干ばつから苗を守るために麦わらをしっかり敷きます。

小さい苗、藁が布団のようで暖かそうです

 私たちの茶園は祖父と祖母が雑木林だった所を開墾して作りました。その時代は茶苗を植えるのではなく茶の実を撒いて育てたそうです。いわゆる在来種です。味は今、一番ポピュラーなやぶきた(品種名)に勝るとも劣らないものですが、芽の出や、葉の大きさも揃わなく、そして樹齢も古くなると茶樹の回復能力も低下し、やぶきたと同じ管理をしても収量・品質ともに望めなくなります。少し寂しい気持ちですが、樹齢の古い在来種をやぶきたなどの品種茶に植え替えています。

 おじいさんたちはゼロからのスタートで茶の実を撒き、そして茶の木を育ててきました。そしてその茶の木に私たちが育てられました。とても思い出深い茶の木だったのでパワーショベルで掘るときは本当に胸が痛みました。でもこれからはこの新しい命をしっかり育てて生きたいと思います。そして私たちが、私の子供たちがこの茶の木に育てられることでしょう。今はおじいさんのようにゼロからではありません。茶工場もあるし、お茶専用の冷蔵庫も、そして茶刈機もあります。本当に感謝してます。
美味しいお茶作りへの取り組み 農薬散布
我が家では、必要な時に必要だけ使う減農薬に努めています。
11月〜5月くらいは農薬をかけなくても大丈夫ですが、6月〜10月は気温、湿度とも上昇する時ですので、虫、病気の発生はまぬがれません。お茶の木も自然に生きて行けるのなら問題はないでしょうが、葉を収穫する為のお茶の木はは人間によって生産という目的から葉を摘み取られてしまいます。お茶の木だって元気に生きて行くには8センチ以上の葉層が必要です。人間も病気になったら薬を飲みます。私たちも葉を貰うからには回復するお手伝いをしてあげなければいけないと思います。農薬を悪く思っている人は沢山いると思いますが、品質、収穫量、そしてなによりも安心、安全、清潔なお茶を皆様にお届けするためにもやらざるをえません。もちろん安全基準を守っていればよいと甘い考えだけではなく農薬の使用には厳しく、茶園をよく観察し適期に少量を使用するように心がけています。私たちの思い少しでもご理解してもらえれば嬉しく思います。