DINO-MEDIAS

 

インタビュー企画第2回は、モザイクレコーディングを主催する、ダブステッププロデューサーのT2Rさんに話を伺いました。


ダブステッププロデューサーとしてのT2Rさんの音楽的背景やきっかけを教えてください。

 

どうも、T2Rです。
宜しくお願いします。
ダブステップを始める前はアブストラクトヒップホップや自分が敬愛するアーティスト、例えばDJシャドウ、マッシブアタックなどの模倣をしていました。制作していくうちにもっとオンリーワンなものを作りたいとう意欲が出てきて、新しい何かを探していた時にダブステップを知りました。2006年の夏の話ですね。その当時、世界中のクリエイター、DJがダブステップとは何なのか模索してる状況をDubstepforumでタイムリーに感じる事が出来ました。ロックからヒップホップその他もろもろに影響を受けたアーティスト、DJ達が140bpmをキーワードに無名でも面白いトラック、DJミックスを作れば評価される。クラブミュージックの現場にいなかった僕に音楽を続ける唯一のきっかけは、Dubstepforumで自分が作ったトラックが評価される事だと感じたのでそこからは寝る時間惜しんでトラック制作に励みました。ダブステップのトラックを100曲以上は制作したと思います。自分が納得したものは数少ないですが。

 

2ndアルバムの完成おめでとうございます。この2ndアルバムはどういうアプローチで作られた作品なのでしょうか。

ありがとうございます。1stアルバムの制作期間が2006年〜2008年とダブステップが何かわからないまま数をこなした中の選りすぐり、そして機材の話になりますが、サンプラーをメイン機材として制作したのですが、2ndに関してはここ3年に制作したもの、サンプラーではなくシンセサイザーをメインに制作したものです。サンプラーは一切使用してません。自分が伝えたいフレーズがシンセサイザーだと表現しやすかったので自然とシンセサイザーに移行した流れです。
制作の中では、鼻歌で歌えるくらいのメロディーを大切にしてます。あと僕がやってるものはベースミュージックというもので、クラブミュージックでもベースの音が重要とされるジャンルです。メロディーとベースラインのバランスは考えて制作してます。あと音数は少なくするといったところですかね。

ダブステップが日本で聞かれるようになってから、しばらく経ちましたがこの間にジャンルとしての変化はあったのでしょうか。

 

日本でダブステップというとイギリス派生ではなく、アメリカ派生のダブステップが日本でいうダブステップですね。細かい話でいうとブロステップといわれる、ダブステップ特有の派手なベースの音【ワブルベース/ウォブルベース】が特徴的なものです。ものすごい中毒性があってかっこ良いですね。2年連続グラミー賞獲得したスクリレックスがそのダブステップの代表アーティストです。今はEDMというジャンルでくくられてます。本場イギリスのダブステップを聞くと全く違う音楽に聞こえますよ(笑)イギリスの代表アーティストと言えばやはりスクリーム、コード9、デジタルミスティックス、ディスタンスですかね。ヒップホップ寄りのグライムというジャンルもあるのでそこから聞いてみるのも良いかもです。

 

三重県でのライブはどうでしたでしょうか。

 

楽しかったです。あと、ラプタくんが地元でやりたいこと、すごい胸に響きましたね。



2013.4.14 CAKRA-DINOMIXvol.2

 

T2Rさんがリスナーに求めることは何でしょうか?

 

僕がやってる事に共感を抱いてくれて、ダブステップを始めたいと思ってほしいですね(笑)一緒にダブステップやりましょう。

 

皆さんにメッセージをどうぞ

 

やりたい事を素直にやろうと思った時が始まりです。ニューアルバム【Heavy Weight Dub】を持ってチャクラに遊びに行きます!


T2R

[biography]

HIP-HOP/TECHNOをバックグラウンドに持ち、既成概念にとらわれず多種多様な音楽要素を取り入れ、独自のフィルターを通して新たな世界へと発展させる。

ヨーロッパ(FBi94.5FM,Radio FM4, RTR FM)や世界各国のDUBSTEP FM(SUBFM,RELOADRADIO,STREAMIZM! TCY RADIO TOKYO etc)の番組で楽曲が紹介されるなど海外での評 価が高い。また関西では大阪NOONで不定期に開催されているDUBSTEPイベント「DUBSTEP RUDE」にLIVE出演。スクリーム、ベンガ、Nタイプ、アップルブリム等と共演。
楽曲制作やライブ活動に加え、世界各国のアーティストへの楽曲提供、リミックス(FSダン、アンクルサムなど)、コラボレーション等幅広く活動中。

2007年、TERMINAL EXPLOSION!!より「6 TUNES DUB」、2008年,ヘッズプロデューサー、KKの最新作「in the khaos69」に全面参加。KKとの合作「locomotive dub」が12インチでリリース、2009年日本初ダブステップレーベル、ステッピンアヘッドより「Steppers andCountrymen」をリリースする。2010年、自身のレーベル、モザイクレコーディングスを本格始動。2012年、ダブステップに特化したイベント、HeavyWeight Dubを大阪心斎橋にあるGrind Record併設されたGRカフェテラスにて開始。2013年、待望のセカンドアルバムをリリース予定。

(http://www.discogs.com/artist/T2R)

(http://moziqrecordings-databass.tumblr.com/)

 

 

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