Comment page 2011.1.1 renewal


My ちょこっと Comment

十三人の刺客
(2010)


 江戸時代末期、目に余る蛮行を繰り返す将軍 家慶の弟 明石藩主の松平斉韶(稲垣吾郎)が近く老中になると決まって、そうなっては幕府の危機と老中 土井利位(平幹二朗)は御目付 島田新左衛門(役所広司)に斉韶暗殺の密命を下す。新左衛門が彼の下に集まった者たちと共に総勢十三人で、300人を超える明石軍勢を相手に壮絶な戦いに臨む姿を描いてます。

 三池崇史監督らしい戦いシーンだと思いました。豪華キャスト陣が宣伝されてたと思うけど、それぞれがそんなに魅力を発揮されていたのかどうか、そんなことより とにかくできる限り生き残り相手を倒すという殺陣の型にこだわらないような ある意味リアルなのかと思われる なりふり構わぬ戦いシーンがこれでもかこれでもかと続いていたことの方に印象が残りました。そしてそれでも呆気なく かなり剣術の腕前ありそうな者も 強そうな者も 身のこなし良い者も次々と死んでいくんですよね。
 それにしても狂気に満ちた変人に見事にハマっていた稲垣吾郎の憎たらしい斉韶と、たとえどんな君主でも逆らわずに仕えて守り抜くのが武士の道と揺るがなかった鬼頭半兵衛(市村正親)は存在感ありました。
 最後に生き残ったのは・・そしてラストへ・・あぁ〜着地はそこだったんですね。血生臭く悲惨な内容とのギャップで、心地よくなのか? ホッとさせられた一瞬に戸惑ってます。 (〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜2011.11.21より転記)