Comment page 2008.9.19 renewal


My ひとこと Comment

私は貝になりたい
(2008)


 戦後も続いていた戦争の悲劇はいろいろあるのでしょうけど、戦犯とは上に立った人たちのことだと思っていたら、上官命令には絶対服従だった最下層の兵士までが絞首刑になっていたとは知りませんでした。
 清水豊松(中居正広)がどれほど家族を愛し家族の元に戻りたかったかは ひしひしと伝わってきましたが、戦争への悲しさや悔しさ、どうにもできない空しさでいっぱいになった彼は・・・だから、「せめて、せめて、生まれ変わることができるのなら、いいえ・・・人間なんて嫌だ!・・・・・私は貝になりたい」って、あの話の流れや その最期の言葉は 家族が置いてけぼりだと思ってしまい、UKIUKIは何て言えばいいのか、ガッカリしたんです。こんなに有名な感動的なはずの言葉で、どうしてなのかな自分の感覚。。。あの清水の言葉は、愛してやまない家族に最期の便りを書いていた続きでしょうか?それともただ絞首台での自分に向けた心の声? いえやっぱり家族に届けられるんだと思ったんです。戦争をどんなに憎んでも無抵抗な市民の究極の心境でしょうけど、家族にとってはあまりに辛い便りだと思いました。 (Comment2009.8.29)