Comment page 2008.9.19 renewal


My ひとこと Comment

ジェシー・ジェームズの暗殺
THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD   (2007)


 19世紀末アメリカ南部の人々にとってカリスマ的な無法者として伝説的存在だったジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)は、彼に憧れる崇拝者だった若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)を仲間に入れた。ジェシーと彼の強盗団は、UKIUKIなんかから見たら ただの凶悪犯罪者なんですよね。でも南部という地での時代背景の中、民衆の間で英雄視されていったようです。ジェシーはその首に賞金が掛けられて追い詰められていくなか、仲間に対しても疑心暗鬼となり、一方仲間たちもそんなジェシーが恐ろしくてしかたない。ジェシーの素顔に迫ろうとし、ロバートがジェシーを暗殺するに至るまでを丁寧に描いた作品でした。
 ジェシーやロバートらの心境が見どころなんだと思いました。特に、ジェシーに認められたくて、ジェシーのようになりたくて、やがてジェシーを恐れ、名声を得ようと勇気を振り絞った結果、世間に打ちのめされてしまうことになったロバートって・・・なんとも終始イライラするキャラクターでしたが、それって何気に凄い演技力?! まぁ彼に限らず、かっこいい人物が登場するわけでもないし、派手なシーンもなかったような気がするし、楽しめる内容でもないな〜と思いつつ、伝説の裏側を見届けてる感のようなので観ていました。(Comment2009.11.12)