市（綾瀬はるか）は、一座を追われた“離れ瞽女（ごぜ：盲目の女芸人）”、仕込み杖に隠した剣で身を守り、幼い頃から時々姿を現しては市に居合いの技を手解きしてくれた男にどうしても会って確かめたいことが・・・と、旅を続けている。ある日運命的な出会いをした十馬（大沢たかお）と、二人でやって来た宿場町で、町を仕切る白河組２代目の虎二（窪塚洋介）と 町を荒らす無法者たちを束ねる万鬼（中村獅童）との激しい抗争に巻き込まれていく。
　主人公だけでなく、登場人物それぞれに 人生通して蓄積してきた思いや 相手への複雑な感情が感じられる作品でした。このところ連続して洋画を観ていた後だったので、こういう繊細な心情描写は 邦画のいいところよね〜と思ったりしてました。現代劇でこれだけ人を殺すのを見せられたら バカバカしい気がするけど、時代劇だと気にせず見られます。敵だから闘うんだ、殺すんだというだけの行為を観ているのではない感じがしました。 （Comment2009.6.18）