Comment page 2008.9.19 renewal


My Short Comment

GOEMON
(2009)


 織田信長亡き後の時代設定で歴史的な史実をベースにして、大泥棒 石川五右衛門(江口洋介)を主人公に、霧隠才蔵(大沢たかお)や猿飛佐助(ゴリ)、服部半蔵(寺島進)などが登場し、豊臣秀吉(奥田瑛二)、徳川家康(伊武雅刀)、回想の織田信長(中村橋之助)、そして茶々(広末涼子)や千利休(平幹二朗)、石田三成(要潤)ほか、多くのキャラクターが絡む物語でした。

 時代劇でありながら、豊かな発想で繰り広げられる物語と映像を、すっかり楽しめました。紀里谷和明監督なんや! 長編デビュー作の「CASSHERN」は 奇抜な物語がもひとつ消化不良だったので、映像クリエイターが作る映画はこうなるのか〜と映像を眺めて終わった感がありました。なので少し不安もありつつ観た この長編2作目「GOEMON」の物語は、とっても分かりやすくてよかったです。VFXだかCGだかで 意図してリアリティを追求しない映像が、自由奔放に生きている五右衛門のキャラクターや 非現実的なアクションや物語の展開と融合して、おもしろいよ〜!って世界を作っていると思いました。そしてやりたい放題に観せてくれるねってなかに、それぞれのキャラクターに思いや望みがあり、五右衛門も心の傷を強さに変えて何を望んで生きたかという 悲しくも芯の通った物語になっていました。こう言っちゃ失礼ですが 意外にも心情的な部分がたっぷり描かれているのが すごくよかったです。何度もウルウルしちゃいましたもん。回想シーンでの青年時代の五右衛門(田辺季正)、お気に入り〜♪ 五右衛門と才蔵の絡みも いいですね〜!!

 珍しく公開日鑑賞をして これ書いてます。ネタバレ公言しているUKIUKIも、さすがに内容を具体的に書くのは気が引けるってことで、これくらいにしときます。 (Comment2009.5.2)