Comment page 2008.9.19 renewal


My Short Comment

ドロップ
(2008)


 UKIUKIはたいがいのことは”映画だから”って観ていられます。でも、これは以前から何度か書いたと思うんですけど、銃で撃ったり(刀で斬ったりもかな・・)するのは映画と割り切って観ていますけど、殴り合いのシーンは嫌いなんです。そんなこと言うと、銃で撃つほうが卑怯で、素手で戦う方がフェアだし・・って声が聞こえてきそうですけど、UKIUKIにとっては殴る行為の方が 惨い(むごい)ことのように思えるし、その手にバットや鉄パイプなど持っていたら最悪です。結果死ぬ確率の問題ではなく、痛めつけるてやる!という感情がよりリアルで大きくて見苦しいです。殺される理由や状況には関係無く、UKIUKIだったら銃で撃たれて死ぬより、殴り殺される方が嫌やし腹が立つやろな〜とも思うんです。ということで、そういう感情は この際忘れて観なくっちゃ〜とは思っていたんですけど・・・。

 不良に憧れて私立中学から公立の狛江北中学校に転校した信濃川ヒロシ(成宮寛貴)は、イケメンのカリスマ不良 井口達也(水嶋ヒロ)とさっそく喧嘩することに・・・。なんぼどうでも中学生には見えないのですけど まぁまぁ・・喧嘩に明け暮れる毎日。ヒロシの姉の彼氏 木村ヒデオ(ヒデ:上地雄輔)は、自分も元不良だったこともあり、ヒロシのことを理解し何かと目をかけてくれる。ヒデも姉も母も、あたたかく見守ってくれていますね。

 殴り合いから友情が生まれたり、競っていた相手と仲間になっていってそれが対等の関係だったり、何かにつけて終始キレイ事で展開していくんですよね。まぁ映画だから・・・。でも、「人はそう簡単に死なねぇよ!」とか言って、金属バットで頭殴ったら・・・簡単に死ぬでしょう!! あんまり都合良すぎなことの連続です。後半、ヒデが仕事先の一軒家の3階から地面に落ちて簡単に死んでしまいます。ヒデの死を泣いておきながら・・・、青春してる彼らの行為は、自分に偽りなく真剣に生きる若者の証のような、そんな熱い感情をぶつけたからこそ真の友情が生まれて命を賭けて守り合えるみたいな、変な正当性が変わる気配も無くUKIUKIは理解できません。そういうことを我慢している、いえそれ以前にそんなことする気もない若者は腑抜けとでも言いたいのでしょうか。人を痛めつけたり命を危うくさせていることに心が揺れない無感覚は何?
 俳優さんはそれぞれにいい味出してると思えるところもあったけど、作品としてUKIUKIは好きになれないです。 (Comment2009.11.9)