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 『無花果の顔』を観ました。桃井かおり脚本・監督・出演作品。「アタシが撮るんだからフツウには撮らないわよ!」と思ったかどうかはわかりませんが、そんな桃井さんらしさ(?)を感じるので 受け入れられたかな〜という作品でした。
 こんな女(母:桃井かおり)がいた。こんな女と男たち(母と 父:石倉三郎、新しい父親:高橋克実)がいたんだ〜。そしてこんな家族(母と父と父と 娘:山田花子、弟:HIROYUKI)が・・・という感じのドラマでした。映画データを見ると、主演は娘ということになっていましたが、そんな印象はなかったです。
 淡々とした雰囲気なので、途中までは、これはセリフがどうこうより映像を観る作品やわ〜って思いました。平凡な家族の日常を描いてるようでいて、台所の流しの前 棚に置いてあるのが色とりどりのクリスタルな容器だったり、母が茶の間だったかでビー玉弾いてたり、小物や色彩や光の使い方、それにあのお葬式前の父の寝かせ方・・・何となく漂う現実味の無さ。それでも後半、何とも言えないアンバランスというかぎこちなさの中に、ドラマを感じたのかなぁ。平凡って言葉ではとてもくくれない人生だったし、現実味は無さそうでも 気持ちの現実味を描いているのだと思いました。その心の現実を、UKIUKIは心で感じた(共感した)のかと振り返ればそうではなくて、なんか頭で観てたような気がします。 (〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜2008.7.12より転記)