愛する妻（ローラ・リニー）の突然の失踪！　思いがけず夫（リーアム・ニーソン）ではない男（アントニオ・バンデラス）への恋におちて、妻はどう”選択”したのか。夫は身元を隠して男との接触を図ります。妻への想いをストレートに語る男、でも男には嘘があった。それぞれに、愛情は本物なのよね。

　また不倫の話か〜 と観てたんですけど、捻りがありました！　後から じわじわ〜っと 登場人物それぞれの想いをあれこれ思い巡らせてしまって、そういえば・・・と 伏線もいろいろあったし、おもしろい作品だと思えてきました。それぞれの愛情、それぞれの こだわり、妻の行き着いた”選択”が 終盤になって見えてきます。愛する人をまるっとそのまま理解できた思えたとき、男たちは・・・。

　UKIUKIはふと、お気に入りの「RED SHOE DIARIES（続　蘭の女）＜TVM＞(1992) 」「RED SHOE DIARIES : Jake's Story（赤い靴を抱く女）＜TV＞(1993)」を思い出しました。この作品と重なる部分のあるテーマを描いていたと思います。突然 恋人を失って、彼女の日記に綴られた秘密に打ちのめされ苦悩しもがく男は、心の整理がつけられずにいます。
　この作品「アザーマン」では、捻りの先で男たちは まぁまぁ心の整理がつけられたのだと思いました。心安らげる感のある結末でした。（Comment2010.7.12）