Comment page 2008.9.19 renewal


My Short Comment

ガントレット
THE GAUNTLET   (1977)


 うだつのあがらない飲んだくれ刑事ベン・ショックリー(クリント・イーストウッド:監督・主演)に、ラスベガスからフェニックスまで証人を護送する任務が下されます。証人というのは娼婦オーガスタ・マリー(ソンドラ・ロック)なんだけど、なんとこの任務の失敗、つまり二人の死が賭けの対象にされているのです。しかも行く先々で待ち伏せをしているのは、仲間であるはずの警察隊。

 黒幕はすぐに目星がつくわけですが、ショックリーはなんとも考えが及ばずじれったいのなんの、なんとマリーの方が知的で頭が冴えているという、その辺りの絡みから二人の心が何気に寄り添っていくサジ加減がよかったわ。
 しかし とにかく二人に対する銃撃の嵐が半端ではない! 家が一軒崩れ落ちたのには、笑ってしまいました。ヘリコプターから二人のバイクにあれだけ撃って命中しないのもねぇ。バスの両側にお行儀よく並んで銃撃しているのも、なんか滑稽で。ショックリーは決して撃ち返してないのにねぇ。。。そうして数え切れない銃弾をかいくぐって やっと辿り着いたラストがあれっ?!ってくらい、張り合い無かったわ。
 な〜んかね、巻き添え食って命を落とした人たちは気の毒だけど、二人にはドキドキハラハラっていうのもどんどん薄くなって、これまた気軽に観られちゃうハリウッド映画でした〜。(Comment2010.6.30)