My Short Comment


 『それでもボクはやってない』を観ました。痴漢の冤罪事件なんて、楽しめない話と分かっているから観たいとは思ってなかったのですが、便乗鑑賞です。
 ”哀しくも おかしい 日本の裁判”とかって表現してる予告などの雰囲気とは ちょっと違って、恐くて恐ろしい日本の刑事裁判の現実!を ひしひしと感じました。特に痴漢は物的証拠がなくても有罪になってしまう。認めている場合も含めて99.9%の有罪率! 本当の痴漢なら当然だけど、これは冤罪。この映画では、被害者には悪意が無かったけど、それでもそうなってしまう。ドキュメンタリーではないけど、現実の取調べや裁判のうやむやした部分が 分かりやすく描かれているのだと思います。
 これは無実だから無実と主張して起訴され裁判になった場合ですが、こういう場合何ヶ月も或いは1年以上もかけて、無罪を勝ち取るのは確かわずか3%とか言っていました。だったら、無実なのに示談に応じるのか。お金の問題ではなく、それで納得するのか。納得しなくても、損得を考えれば 現実には ほとんどがそう落ち着いているのでしょうか。真犯人が野放しになっているのが、いちばん腹立たしいです。
 痴漢などするつもりもない人が無意識でいるのを責める気は無いけど、混んだ電車に乗ることもある息子には、意識して誤解されないようにすべきである!と言い聞かせなければ。。。作品としての感想なんてそっちのけ、観終わって思うのはそんなことでした。(〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜2007.12.22より転記)