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 『ハンニバル・ライジング』を観ました。「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の原点といわれる「レッド・ドラゴン」からさらに逆のぼって、ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の幼青年期を描いた、シリーズ4作目。
 戦争が引き起こしたハンニバル少年の悲しい生い立ちには、なんとも心が痛みました。そして成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル) が、たった一人の親類である義理の叔母レディ・ムラサキ(コン・リー)の所に身を寄せ、幼い妹のミーシャを虐殺した男らを次々に見つけ出し 復讐を遂げていくという展開。
 傷ついた心を閉ざしたまま立ち直れないでいたハンニバル青年が、レディ・ムラサキによって垣間見せられ 聞きかじっただけの 断片的な日本の文化や風習に導かれて 狂鬼と化していくのは、おぃおぃ!って思ったよ、感じ悪かったな〜。でもまっ、娯楽映画なんだから、本気になって怒る気はありませんけど。気持ち悪いのも同様、気にしな〜い。
 それにしても、復讐を遂げた後、彼の人格があのレクター博士となっていく・・・ そこが観たい!!
 終盤で、憎むべき男たちの一人に 自分も妹の肉を入れたスープを飲まされていたことを聞かされて半狂乱になったハンニバル。また、ただ一人の理解者だと思っていたレディ・ムラサキに愛を告げたら、それは彼女があまりにも残虐的な彼の復讐を目の当たりにしたときで、「あなたはもう人を愛せない」とかの一言で去られてしまう。そういったことから、想像しな!ってことなのか。。。でもここが難しいところでしょ。そこで彼は絶望して消滅してしまうのではなく、凡人UKIUKIには計り知れないレクター博士の人格へと どうやって辿りつくのか、観せてほしかったな〜。(〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜2007.10.23より転記)