海猿 UMIZARU EVOLUTION <TV> (2005)


 TV OAでは1話目をパスしてしまい2話目から観たらすっかり夢中になってしまったのですが、やっとDVDが届き、久しぶりにリピートできました。OA時にはCMも入るし家族との会話やら何やらであまり集中して観られなかったので、こうして落ち着いて観ると、改めてもの凄いドラマだと感動しています。映画を何本も集めてあるみたいなものです。物語も映像もそして何より大輔も、タイトル通り本当に”進化”しています。

 大輔は第三管区横浜海上保安部の巡視船「ながれ」に配属となり、人命救助への熱い思いを胸に訓練に励み任務に励んで、環菜(加藤あい)との恋も楽しく進展していこうって希望でいっぱいだったと思うのですが。。。

 仙崎大輔(伊藤英明)は、気持ちをストレートに出す真っ直ぐな若者で明るくてむちゃくちゃカッコいいし、時には思いっきりはしゃいで可愛いし、シリアスになった時には引き締まったカッコ良さがまた最高なのですが、それだけではありません。むしろ、新しいバディ池澤真樹(仲村トオル)との関係をうまく築けない悩みや 海上保安官として恋愛することの難しさなどを抱えて落ち込む姿からは、その内面に溢れるいっぱいの思いが伝わってきて、もう目が離せませんでした。それになんといっても、訓練生のときバディを海で亡くし命の大切さが身にしみている大輔が、”人の命を救いたくて潜水士になった”のに要救助者や不審船乗組員に対し間接的にせよ人を死なせることに関わってしまい、さらにまたもやバディ池澤を亡くすという展開のなか、潜水士という仕事に対する彼の苦しみや迷いが痛いほど感じられるのが堪らなく良かったです。
 そして環菜が大輔を支えようと決意してくれたり、池澤が潜水士人生の最後を賭けて大輔を育てようとしていたことを知り、そして大輔が真剣に環菜を大切な人として考えることによって、仕事への情熱を再び充実させていくのが良かったです。

 伊藤英明はとっても表情が豊かですね! と言っても大袈裟というのではなくすごく自然で、あっナレーションの声も含めてなんですけど、大輔のいろんな想いが溢れてくるから素敵です♪ 初めから終わりまで大好きなシーンはいっぱいあるけど、なぜかUKIUKIは雨の中環菜に別れを告げに来たときのドア越しの大輔を観た瞬間、俳優伊藤英明にハマりました。こう言ってはなんですが、もっと感動するシーンや上手い!って思うシーンもいーっぱいあるのに、なんだか不思議にそうだったんです。。。

(追記)
 ところで何度もリピートして思うんだけど、いっちばん大好きな大輔は、・・・第二話で、沈没していく船に密航者を閉じ込めたまま黙っていた中国船乗組員に、「おまえら、人の命を、なんだと思ってるんだ! おいっ!・・・」と 掴みかかっていった大輔☆ かな〜。。。そのあとの「ちくしょー!・・・」と崩れ落ちる大輔も、その夜の「誰かに聞いてほしかった。・・・俺は、ひとりだった。」の孤独な大輔も。。。