デボラがライバル (1997)


 大学のアメフト・チーム、アルバトロスを応援するチアリーディング部の関本朝代(吉川ひなの)と本間しずか(篠原ともえ)。あのキャピキャピしたせわしない雰囲気というのかしら、馴染めないわ〜と思いつつ、明るい雰囲気はまあ気持ちいいしね、楽しまなくっちゃ〜!と観始めました。朝代は高校の時に初めてアメフトの試合を観戦した時、キャプテン五十嵐雅人(松岡俊介)に一目惚れして、ずっと彼を思い続けています。そして一人暮らしをはじめた朝代の隣には、アルバトロスの人気クォーターバックのデボラ(本名:市松梅之助)(谷原章介)が住んでいたのでした。

 これ、青春ラブコメディーです。コメディーと言われると微妙かなって気もしたけど、ラブの部分はけっこうみんなの気持ちがピュアでナチュラルで心寄せて観ていられたので良かったです。
 デボラはね、オカマなんです。とってもいい人なんです。だから朝代とデボラが部屋を行き来してもキケンな感じになることなく(笑)安心して見ていられます。デボラにもプラトニックに気持ちを寄せる人がいるんですって。それで朝代の気持ちもわかってくれるし、いい感じの友情ができあがっていきます。でもある時、朝代がデボラの本心に気づいてしまったことから、二人の友情にヒビが入ってしまい、デボラは姿を消します。
 オカマさんが出てくる映画やドラマって、彼らの想いは切なくて苦しいんだけど何故だか明るくていい人で、気持ちを優しくしてくれるっていうのがけっこうありますよね。これも、そんな作品でした。パターンと言えばそうだけど、素直に気持ちを寄せて楽しめました。
 朝代もデボラも失恋しちゃったし、ラストはアルバトロスの五十嵐&市松コンビが復活したものの奇跡の逆転優勝は逃してしまったけど、五十嵐と市松のパートナーとしての友情や朝代とデボラの友情もいっそう明るく爽やかに復活したのでした。

 そこで、待ってました!イトウさぁ〜ん(伊藤英明)。姿が登場する前に、「あのぉ〜」って愛しいお声が。。。正面映像はほんの数秒、台詞もひとーつ、でも朝代とデボラの心を一瞬に虜にさせてしまいました。UKIUKIも一緒に叫ばしてくださいな「ステキ〜☆」って!! 朝代ちゃん、デボラだけじゃないですよ、UKIUKIだって〜それよりファンのみーんながライバルですからねっ(笑)
 21歳の伊藤英明、瞬きの感じが初々しく、お肌も白くてきれいでとーってもフレッシュ♪で ピッカピカに輝いて見える表情が印象的☆ あ〜これが俳優伊藤英明としての映画スタートなんだと思うと、とっても大切な瞬間です。お宝映像で〜す!