弁護士のくず <TV> (2006)


 伊藤英明に注目するようになって1年も経っていないUKIUKIは、元々連ドラを これ観よう!って決めてずーっと観る人ではなかったので、そのきっかけになった「海猿 UMIZARU EVOLUTION 」でさえ1話目をパスしたままDVD出るまで観ていなかったというありさま。初めてなんですよ。楽しみにしてて1話目からリアルタイムで観るの。だから、この作品は一話分ずつ気に入った所なんかを気軽に思いついたまま書いていこうかな〜と思います。


     ***CAST***
白石誠法律事務所
 白石誠(しらい しまこと)(60) 北村総一朗
 九頭元人(くず もとひと)(40) 豊川悦司
 加藤徹子(かとう てつこ)(39) 高島礼子
 武田真実(たけだ まさみ)(28) 伊藤英明
 小俣夕花(おまた ゆうか)(26) 星野亜希

国光裕次郎(くにみつ ゆうじろう)(48) モト冬樹
秋野美月(あきの みづき)(10) 村崎真彩


CASE.01 「踊るセクハラ裁判」 (2006.4.13 OA)
 もうワクワクして観始めましたもん。期待を裏切られることなく、楽しかった〜ぁ!!九頭と武田二人の掛け合いが面白いのはもちろん、他それぞれのキャラもぴったりハマってて、彼らに絡む武田に注目してしまうUKIUKIですが、リズム感というか抑揚があるし、どのシーン観ても楽しめる!一生懸命作られてるって感じしました。
 コメディは難しいですよね。アットホームな楽しい現場でありながら、かなり真面目に真剣に演技談議が飛び交っているようなこと、高島さんが「はなまるマーケット」で話してみえたことそういうことだと思うのですが、実際そんなにしてるって気合いが伝わってくるような出来上がりになっていると思いました。
 とにかく面白いな〜!と楽しめればいい☆って思ってたんですよ。そういう作品でしょ。でも、それだけでもないはず!とも思ってましたよ。1話目終盤あたりから、滑稽な九頭の自分勝手な持論がまんざら侮れないし、正反対な人格の武田が九頭から色々学んでどうなっていくのかという期待が膨らんで、このコメディの奥深さを感じることができました。

 実は豊川悦司の名前や存在は知っていたけど、出演作って観たことありません。もちろん避けてい たわけではなく、たまたまあまり邦画やドラマを観てなかったからなんですけど・・・。もひとつ正直言って、見た目は好みではないな〜なんて思ってました(ゴメンナサイ)。でも、九頭はいいですね〜。見てても、全然嫌じゃなかったですよ。まあキャラがってことですね。あっ、いつだってハンカチ持ってなくて服で手を拭いてたり、鼻ほじったり・・・、嫌なんですけどね(笑)
 九頭って酒飲んで遊んで女たらしで卑猥でズケズケ物言ってるけど、いい加減なわけや怠け者なわけではなく、彼のやり方でけっこう手間隙もかけて裁判に”勝つ”ために行動してますね。そして依頼人を非難したり傷つけたりしてるようでも、いつだって見捨てていない!ちゃんと見ていてあげてる!っていうのが、彼の誠実さだと思いました。元上司を相手にセクハラ裁判を起こした矢賀照代(安めぐみ)だけでなく、自殺しぞこなったおじさんに対してもそうでした。

 伊藤英明は製作発表で「・・・本作が最後の新米役というか、後輩役の集大成だと思っています。」と言ったそうですが、やっぱりまだまだ新米役も似合うよ〜と思わせてくれる武田真実。 司法修習を終え憧れの人権派弁護士白石誠の法律事務所で働くことになった武田は、喜びと期待でやる気満々の笑顔がキラキラ輝いていました。
 ”人にやさしくあたたかく”の標語通り、ボスの白石誠弁護士は一見なんでもないオジサンっぽいけど広い心で見守ってくれてるみたいで、この法律事務所の雰囲気いい感じホントあったか〜いです。加藤弁護士が「ここは居心地いい」って言ってたし、 「ここはちゃんと依頼人と向き合える、いい職場だと思います」とも言ってたし、そういうことなのか〜良心に従って仕事ができるってことでしょうか。。。だったら、武田がここを選んだのも白石が武田を採用したのも、ここに九頭がいるのもきっと、ピッタリの職場なんですよね。
 新米弁護士武田は、カッコ良くって面白くて可愛いいです♪ そして正義の味方を目ざしているわけです。”理想と現実”ってよく言われるけど、彼なりに”理想”の弁護士になれるよう、まっすぐで一生懸命です。夕花に「私のストライクゾーンじゃない」(←アリガトー! 笑)って言われるほど、彼ってあんなにカッコイイのに熱過ぎる気持ちが可笑しいんです。今の彼は本当に優しくて誠実な青年です。でもこれから 武田は九頭から”現実”を学んでいくんですね。そうして 自分なりの誠実さをしっかり持っている”弁護士”としての成長をしていってほしいです。 九頭のコピーでなくていいからね(笑)
武田「・・・僕は依頼人と信頼関係を作って仕事がしたいんです。それが弁護士の仕事だと思っています。九頭先生は最初から依頼人のこと少しも信じていない。・・・」
九頭「・・・裁判で大事なのは信頼でもなんでもない。とにかく、勝つことだ。」

 今回の裁判は武田にとって”初仕事・初勝利”となりました。結局勝利を導いた九頭に尊敬の想いも芽ばえたみたいだけど。。。
”裁判所が認めた真実”は”紛れもない真実”ではなかった。被告人だけでなく、原告にもあった嘘・・・。
九頭「世の中真実っていうのは二つあるの。ひとつは紛れもない真実。もうひとつは裁判所が認めた真実。」
武田「真実はひとつです。」(そうでなきゃ名前の価値が下がるやんね、真実くん!笑)
九頭「もう世の中勝ったもんの主張が真実なんだよ。」
武田「僕はそうとは思いません・・・」
九頭「誰にだって秘密があるし、嘘もつく。そういうヤツの片棒担ぐのが弁護士の仕事なの。」
九頭「弁護士って素晴らしいだろ。人の不幸が金になる。」
九頭「おまえ弁護士にむいてないな〜。」
武田「あなたこそ、弁護士にむいてませんよ!」


ところで振り返って・・・、お気に入りあれこれ。。。
 居酒屋で武田と加藤と夕花3人で・・・、その武田の熱い思いを語る様子がむちゃくちゃクサイんですけど、なんで嫌じゃないんだろう。あまりに純粋だからかな。その気持ちを受け止めたくさせられるのは、英明マジックやわ〜♪ 夕花には通用しないみたいだけど(笑)このときの夕花をはじめ他のシーンでも彼女可愛いし、それより何より星野亜希の演技が思ってもみなかったほどいいなーって思いました。で、最後に武田の「えぇーっ!」っていうの好き♪
 セクハラされたと訴えてる照代に「・・・ほんとうは気持ち良かったんじゃないの?」と問う九頭に、「気持ちいいわけないでしょう!」ってときの武田も好き♪
 「いいね〜、夕花のケツって〜。ハリがあって。」ポンポンって九頭には触らせるのに、武田が「へぇ〜」って緩み顔で触ろうとしたら、手を叩かれて「訴えますよ!」って。「おまえのはセクハラ」みんなに「セクハラ」って言われて「え"ぇ〜!」って言うの連発、UKIUKIのツボかも(笑)その後のマジ顔もね♪
 加藤に「正義の味方、カッコイイじゃない!」と皮肉られても、喜んでるぅ〜。照代と彼女のヒモみたいな彼氏との揉め事に、「任せてください!」とつっこんでいったり・・・。裁判所のプレートに映す笑顔もね〜。ほかいろいろ、な〜んか面白いよ♪
 加藤弁護士って素敵、憧れちゃうわ〜。綺麗だし、あんなふうにさり気なく武田を何かと助けてくれたり勇気付けてくれたりっていいな。
武田「僕は、正直ここに期待しすぎてたのかもしれません。もっと言えば、弁護士って仕事自体にに期待しすぎてたのかもしれません。」と落ち込んでいるとき、 加藤「・・・弁護士が正義の味方だって言うなら、優しさだけでなく、まず強さが必要なんじゃないかしら。」これを聞くときの武田が好き♪
 裁判で九頭「一応異議アリとか言っとけば、雰囲気出るから。」、武田「異議アリ!その件は本件に無関係です。」とカッコつけたけど、却下されてフニャルとこも好き♪
 九頭だって、けっこう武田にアドバイスしてくれるんだと観ていくうちに分かってきました。
九頭「・・・弱いカードを上手く使うことで勝ち札になる。」とか、
九頭「クイズ、人は何のために訴訟を起こすんだ?」
武田「自分の正当性を証明して、真実を明らかにするためです。」
「ブー。大事なものを守るためだよ。おまえは何も分かっちゃいない。見えてるところだけが、そいつの全てじゃないんだよ。」
 キャバクラに連れられていった武田のあのデレ〜とした顔ったら・・・♪
 あと、独り言や実家(?)への電話とかで鹿児島弁が出るけど、あれってリアルなのかどうか分かんないや。なんとなくホンワカしてていいな、雄々しい感じじゃないのね。
 それと、リピートして気づいたのが、お弁当のビニール袋をポケットに突っ込んで平気なとこや、白のブリ○○姿にダボダボのスウェットパンツ(?)をはいて・・・、ひゃ〜っ★やってくれてますね!そんなダサい真実くんも好き♪ってことにしておきますよ(笑)  今井夏木Dが「武田は、いるだけで面白いんだから、余計なことしなくていいの」って言われたそうですが(OSの橋本孝Pの日記)、武田は存在そのものが面白いっていう実感を味わいつつあります。


CASE.02 「ちょいワルおやじVS不良少女」 (2006.4.20 OA)
 男友達と一緒に援助交際を迫る男性から金を巻き上げていた18歳の不良少女 古沢真琴(三津谷葉子)の反省を信じて、なんとか少年院に行かせずに保護監察で更生させようとする武田。でも九頭は、彼女は反省しているふりをしているだけかもしれないと言います。人が生きていくうえでの、たてまえと本音。物事やそれぞれの人の本質がどこにあるか、それが見えているか。。。という、とってもいいお話でした。
 な〜んか1話目とは違った空気を感じたというか、UKIUKIの受け止め方が変わったというか・・・。

 九頭って、表面的にはなっともならん弁護士まあ言えば不良弁護士でその思いっきり弾けた面白さを売りにしてるって観てたんだけど、そうかなぁ・・・ものすごくマトモやん!! まあエッチなことに反応するところなんかはたまらなく可笑しいんですけどね。過去に加藤と争った裁判の話は興味深かったし、そのころの九頭って正義を背負って真正面から勝負してたってことは、根本的には武田と重なる部分もあったってことかな。負けたり挫折したりいろんな経験を通して、じゃあどうする!?って攻め方を工夫して今の九頭に進化してきたのかな。彼の本質はそう変わってないんじゃないかな。とにかく経験からか持ち前の才能なのか、人を見極める目が抜群ですよね。

 っで、観れば観るほど面白いのは武田の方ですって!! 何かにつけて面白いのは、彼が真っすぐ過ぎるからかなぁ。九頭にだって、直球で意見したり反抗したりしてるのがいいんですよ。そんな彼の失敗は面白い。真琴のAVを観てしまった時のあの表情、あの壊れ具合が可笑しすぎ。しかも、あの後も観たんですかね?!(笑)おまけに、それを真琴に知られてしまう。失敗に凹み、罪悪感に打ちひしがれる姿が面白い。でもその裏返しに、彼の眩しいほどの純粋さが心に響いてきます。彼女そっと武田の肩に手を回したり手を取ったり、とっさにサッと身を引く武田がいいね〜。
 九頭は依頼人の本性を見抜くのも見事ですが、武田のこともちゃんと見つめてくれてますね。武田のこと愛情を込めて”致命的なバカ”って言ってると思うし、古本屋のオヤジ国さん(国光)との話題になってたりして、気にかけてくれてるなって嬉しいです。そして、騙されて利用されて恥をかかされて馬鹿にされても、真琴の付添い人として更生のために力になろうとする武田のために、怒ってくれる九頭。
 そうそう加藤も肝心な時にサラッとホワッと温かく支えてくれますよね。彼女も九頭に出会って生き方が変わったという、人生いろんな思いを味わってきたという魅力のある人柄です。

 ところで九頭は今まで観たところでは出来上がったキャラで、その魅力的な部分をもっといっぱい見たいって思います。そして武田は、もちろん彼らしさっていうのはあるけど、これからどんなふうになっていくんだろう、なんとでもなっていける!というところが魅力で見ていくんでしょうね。武田は九頭に影響を受け学んでいくのでしょうけど、九頭も武田の存在があるからこそ、魅力が引き出されるっていうところがあると思います。今回真琴に、武田って人をどう受け止めるかって説教したところとかね。


CASE.03 「美人作家の盗作」 (2006.4.27 OA)
 観ていて単純に面白いっていうの、復活!?!
 やっぱり九頭は壊れちゃってるキャラだったしね。まあ、厳しい顔つきになる時とのメリハリがあっていいんですよん〜って感じかな。
 武田は、シャルロット(珠美)にクリストファ(武田)と呼ばれていろんなアプローチを受けては反応したり、九頭との掛け合いだったりで、そのしぐさ、その間が絶妙で、初めから終わりまですんごい面白い♪ 九頭に本気になって怒っているのでさえ、全然笑いとってない怒り方なのに、でもってむちゃくちゃカッコいいのに面白い♪ でも加藤先生と二人のシーンは面白いというより、あれ〜〜加藤先生への想いがちょっと気になるなぁ。。。尊敬と憧れと・・・?! それにしても九頭と加藤にもまだ隠された関係がありそうだったし。。。
 九頭が国さんに「生き方の下手くそなヤツ(武田のこと)、おまえ好きじゃないか。」と言われて否定しないの、嬉しかったな。

 グラビア出身作家 瀬能セリ(北川弘美)のデビュー作「ハレルヤ」出版サイン会場に乱入し、セリの顔を殴打、傷害罪で起訴された自称作家の豪田珠美(片桐はいり)が武田に弁護を依頼、彼女はセリを著作権侵害で告訴して欲しいと言い出す。
 見た目で人を判断してはいけないんだって思いつつ、前半真相が読めなかったので、結局まあ面白いからいいやーって楽しんでいたのですが、キーワードとも言うべき”シンデレラ”が出てきたあたりから物語的におもしろくなっていきました。九頭は核心に触れるとバンソコを剥がすというので注目、やっぱりね〜。世の中100%善と悪に区別できることばかりではないってことで、どっちもどっちだったというの1話目もそんな感じでしたけど、でも今回はけっこう作為的などっちもどっちでした。裁判に持ち込まないでまるく収めるのも、というかその方が弁護士の重要な仕事なんだって、わかったような気がしました。


CASE.04 「死者の声!冤罪の真犯人」 (2006.5.4 OA)
 今回は殺人事件ということで、今までより大事件なのだ。女子高生 猪狩蕾(小町桃子)が殺され、容疑者は彼女と交際していて直前に口論してたのを聞かれ慌てて逃げていくのを目撃されていた山村真介(斉藤慶太)。彼を担当することになった九頭と武田。山村はふざけた態度で「俺は殺ってない」と言う。無責任な言い逃れか?冤罪か? 武田は弁護方針を決められない。

 「九頭先生は山村のこと信じていますか?」
 「無実だと言っている以上、それを証明してみせないと負けるだろう。」
依頼人が無実を主張しているのですから、九頭はとにかく「裁判は勝ちゃいいんだよ」というわけです。

 蕾の父 猪狩吾郎(平田満)の娘を殺された悲痛な叫びに胸を痛める武田だけど、接見を重ねるうちに山村が真剣に無実を訴える態度にも触れるようになり、彼が無実に思えてくる。

 とっても重いお話です。特に後半はね〜。。。でもお決まりのキャバクラシーンはあるし、九頭はやっぱり遊んでるし、そしてやっぱりAV絡みなんだ〜。シリアスな空気のなかに、やっぱりちょっとした笑いはふんだんに盛り込まれています。
 被害者が女子高生なのに女子高生モノのAV見たりして不謹慎な態度の九頭を、武田は全く理解できない。

 武田と九頭の掛け合いがますますいいですね〜。面白いのも、シリアスなのも。武田と九頭が対等にぶつかり合うっていうのがいいな。言いたいことを言い切っているのが気持ちいい。でも九頭は武田を肝心なところでは引っ張っていくし、武田は九頭に反発しつつも後をついていく。
 武田と加藤のシーンも好きです。加藤はいっつもあの居酒屋”桜島”で、武田の気持ちを受け止めてくれてますね。
 あといろいろあるけど・・・。

 UKIUKIお気に入りの武田をこのへんで・・・。
 何といってもいちばんは、九頭と言い争うところ。接見を重ねるうちに、山村が無実に思えてきたことを話していると・・・。
九頭「作ればいいじゃん、真犯人。・・・(蕾の父)猪狩吾郎(平田満)。」
   ・・・
九頭「おまえは人間ってものがわかってないね〜。」
武田「あなたこそ、人間の痛みをわかってない!」
   ・・・
九頭「裁判は勝ちゃいいんだよ。」
武田「あなたには弁護士としての正義感はないんですか!」
九頭「正義って言うのは、勝ったやつが後からひねり出す屁理屈だ。」
武田「もうあなたにはついていけません!」
   ・・・
心の底から本気で怒る武田のあの語気や表情、そして九頭に怒鳴られてもまっすぐに向き合ってるのが、最高!!!むちゃくちゃツボです☆
 九頭も相当怒ってしまって、そのあと加藤が九頭に「あんなに喰らいついてくる新人いました?!あんなに一生懸命な人も・・・。」って言ってくれて嬉しかったです。
 それと、それより前の、九頭が公判資料のチェックだと言ってAV見てるところに行って、差し出されたビデオを見た一瞬の微妙な顔、「武ちゃんも見る?」と言われて「見ませんよ!」と思いっきり言い放つところ。
 居酒屋で加藤に九頭への不満を聞いてもらって飲みまくっている。 「・・・金輪際あいつと組むのは御免だ!ったく」この「ったく」の鋭さが好き。
 それから加藤に下宿まで送られて介抱してもらって、「女を落とす百の秘訣」って本を読んでるってこと見つかって、・・・出ましたっ「あ〜しもた〜!」(ゴツン★)「イッタ(痛)!」跳ね起きる、あのパフォーマンスも最高!!!その晩ずっと九頭とは絶対組まないと言ってたのに、次の日夕べのこと全然覚えてなくて、「ちょと待ってくださいよ。」「そんな怒んなくったっていいじゃないですか。」って九頭についていっちゃうんだよね。それを見つめる加藤の目が優しいの〜。
 居酒屋で、依頼人を冤罪から救ったのに、あの結末ですからね〜「なんだか、空しくて。・・・あんなんで裁判に勝ったって。。。」と引きずる武田。加藤「真実は、時には残酷なものよ。・・・でも、そういうところが武田君のいいところ。」てね。そうですよね〜。
 蕾の気持ちが分かってない山村の態度に、「なんでもっと大事にしてやんなかった!」と掴みかかるところ。九頭「弁護士が殴っちゃいけないよな。」と止めてくれて、っで九頭流に怒ってくれた。
 あと・・・、 「もういっつもこうなんだから〜。」と九頭に呆れたり、仕事のためにパチンコ店に九頭を連れ戻しに行ったり、キャバクラにつき合ったりしてるところ、バスローブにシャンプーハットで「武ちゃんノリ悪ーい」って言われて、挙句に3万円。夕花の胸を見ちゃって「スミマセン」って謝るとこ。遅刻しそうでパニクってアイロンがけしてるとこ。事件現場の高校で九頭が女子高生にちょっかい出さないように、何気にホローしてるところ。・・・もう何から何までになっちゃいます。。。

 ところで、加藤と九頭の微妙な関係もおもしろいです。気持ちとしては加藤→九頭なのかな? 蕾の父が怪しいと睨んでいることに「九頭さんのことだから、一応信じておきましょうか。」と弁護士としての手腕を認めているし、珍しく遅くまで仕事をしてる九頭をお酒飲みに行こうと誘ってる。「あのバカに任せるには、今回の案件はちょっとやっかいでね。」と断られ、「振られちゃったか。武田先生に負けちゃうなんて。」ですって。でも優しく微笑んでますね。

 めったにない(笑)裁判シーンでは、九頭が大活躍でしたが、AVと 父親の首の傷あとから、強引に結論に持っていきましたね。まあ、当たってたみたいで良かったですけど。

 ラスト武田と九頭の根本的な違いはいまだ変わらず。
武田「最後には必ず正義が勝つんです。」
九頭「勝ったやつが正義なんだよ。」
でも、いいコンビですよね?!?!


CASE.05 「私の父は九頭さんです!」 (2006.5.11 OA)
 いきなり美月(村崎真彩)という少女がやって来て、九頭のこと「お父さん!」って。。。彼女はかつて九頭の恋人だった秋野葉月の子供だった。葉月は交通事故で亡くなっていた。
 一方武田は、別居中の夫がいながら元不倫相手に子供を認知させたいという小塚陽子(矢部美穂)からの相談を受けていた。夫 新平(有吉弘行)は血の繋がりはない陽子の子を自分の子のように想って別れたくないと言う。武田はどのような解決にもっていくのか。。。

 えぇーっ、九頭が娘引き取っちゃうの!?というのが、観終わったときの驚き。伯父さんとことかに丸く収まって帰っていくのかと思ってたよ。後から、原作コミックでも子連れになっちゃうことになってるって知ったけど、UKIUKI読んでないもので・・・。てことは、次回からは九頭の私生活も描かれていくわけかな。あれっ、パチンコやったり国さんとこ行ったりキャバクラだって私生活っちゃあそうだけど。九頭の人間味の幅が広がるって展開ですね?

 このドラマは思いっきりユーモアにまぶしつつ、人間の弱い部分ときにはそれ故に汚い部分をきれいごとでなくさらけ出されていって、それを観てそうしてしまう人間の痛みを感じることで人を見る目がちょっと豊かになるというか、思いっきり落ち込まされたりもするけど、ちょっと強い気持ちに繋がりそうなそんな感じがしています。今回は、美月の伯父 月夫(小市慢太郎)夫婦や、武田の依頼者 陽子もそうでした。彼らは弱みをかかえた人間でした。九頭と別れてから葉月が付き合った富田(川崎麻世)だって、必死になって自分を守っているのかな。

 九頭がパニクる姿、子ども絡みの姿、最後感情爆発の姿、見応えありました。今まででいちばん、九頭の気持ちが揺れている感じがしました。ほんとうに自分の子どもとは「違うっ!」って言い切り、 「押し付けられても困る」って迷惑がってたのに、美月の心の痛みを感じて九頭の心も動いています。子どもの前でもきれいごとでなく、ズケズケ物言ったり大人の弱さ汚さ見せたりしちゃうのが、九頭流ですね。でも「まあ、今日はちょっとやりすぎたかもしれない。」とは言ってましたけど。

 そんな九頭の一大事を気にかけてる事務所の人たちもステキだったわ。武田の「3分たったかな〜」のとこ、あの言い方好き〜♪ そして「大丈夫かなあ〜九頭先生」って卵をね〜。「し、し、しもた〜」「も〜しもた〜」ってね♪ そういえばトランプしてても「しもた〜ババじゃこれ〜」って、突発的な危機(?)に直面すると、鹿児島弁が出るんですよね(笑)
 加藤も遅くまで残って、あれやっぱり九頭を待ってたんですよね。美月の伯父のこと調べたりして。九頭が「秋野葉月のこと気になる?」とかって、二人で言い合って加藤も強がって、何か特別な想いを感じます。何なんでしょう。。。
 そして武田も加藤も日曜出勤して来るし・・・。
 九頭は葉月と付き合っていた頃ろくでなしだったかもしれないけど、彼女のこと心から愛していたんでしょうね。だから富田のこと許せなかった。「断言してやる。この子はな、おまえのような男の子どもじゃねえ。美月は、俺の子だ!」って。そして最後お墓の前で「おまえのお母さん、いい女(←人ってことでしょ)だったぞ。最高だったぞ。お母さんのこと、自慢に思え。」って、美月はこの言葉で今までのこと全て救われたと思います。

 しかーし! UKIUKIはやっぱり武田に注目。
「子どもの前でそういう話はやめてくださいよ〜。」
「ちょっとちょっと〜、弁護士らしくきちっと対応してくださいよ。この子の未来の問題なんですから。」
「(九頭が美月の前でセッ○○のことをズケズケ話すから)そういう言い方は、やめてくださいよ。」って言葉が出てくる前の、ン〜〜〜って感じが好き♪
「この寝顔を見て、なんとも思わないんですか!なんとも!!」
そこここに彼らしさが・・・。何気に九頭の暴走(暴言)を抑えているし。だってやっぱり子どもの前でそれはないでしょ!って、ホローしなきゃね。
 また彼が血の通った弁護士として成長してきてる姿に注目です。小塚陽子に「・・・思い出は、血の繋がりには勝てないでしょうか。子どもを想う親の気持ちは、お金には勝てないでしょうか。」って。。。
 全体を通して彼の優しさを感じて嬉しかったです♪

 九頭と美月も血の繋がりとは関係なく、これからハッチャカメッチャカな楽しい思い出を作っていくのでしょうね。


CASE.06 「痴漢!女性専用車輌の秘密」 (2006.5.18 OA)
 痴漢容疑で逮捕された黒田真吾(沢村一樹)は無実を主張。被害者 水原理沙(松下萌子)の言い分は”絶対に”間違いないと証言する目撃者 大谷薫(一戸奈美)の存在。九頭と武田は黒田の無実を証明できるのか。。。

 今回なんかすごく良かった〜っていう印象です。いろんな人の想いが、一杯詰まったいいお話でした。そしていろんな武田を、思う存分観られて嬉しかったわ〜♪
 痴漢容疑は冤罪か!?という主軸は真面目に描いていて、でもサイドストーリやら小道具やら初めから終わりまで楽しめて、面白さも満載。その多くが武田絡みですもん、大満足♪

 今回は「しもた〜!」が出ないのかとガッカリしてたら・・・。いきなりラストですが、痴女のターゲットにされちゃうなんてヒドイ。って、ニヤニヤして眺めてたんですけどね(笑)あの表情はナニ〜!?前に座っていたお客さん役の人がプロの俳優だったらいいけど、エキストラさんだとしたらものすごーく恥ずかしいって思うんですけどなんとなく・・・。やるね!伊藤英明♪ さらにあのオチがね〜、笑わせてもらいましたよ。あれ、合成とかじゃなくホントの路上でしょたぶん、早朝でしょうかね。海猿でシャワーシーン見ても恥ずかしそうとか何とも思わないけど、アハハッあれはね〜・・・。おまけに九頭の「まだ4話のことぐちゃぐちゃ言ってんのかよ、もう6話撮ってんだよ。もぉ〜」だもんね。心に浸みる人生のお話を観たはずなのに、最後はカラッと笑い飛ばしちゃった!!
 これで終わってはなんなので、戻ります。

 武田と九頭の掛け合いがますます熟成してきて楽しいです。武田が九頭のいいかげんなところに対しては真っ向物申したり、白石所長も巻き込んで二人に痴漢状況再現させたりと、遠慮なく主導権を握っているのが気持ちいいね。接見の後、廊下で九頭の手をそっと下ろさせるところが何気に好き♪でも理沙と話をしている時や武田の仕切りのはずだった法廷で、九頭が示談の話や言い残したことないかって余分なこと言い出したみたいなときに、武田が九頭には何か考えがあってのことだろうと思えるようになってきたみたいなのを感じました。「ザ・テレビジョン:伊藤英明インタビュー」だったか、「武田は優秀な弁護士だけど・・・」と言っていたように、武田はちゃんと仕事のできる人なんです。黒田や黒田の妻、目撃者、被害者に話を聞くとこや法廷シーンなんかク〜〜〜ル♪だし。それになんといっても、今回だったら黒田のこと心配してあげる優しさも持ち合わせている。ただ九頭の方が一歩深く突っ込むという力量や経験があって、そしてその部分を九頭は九頭なりに武田に授けようとしているのが見どころだし、そういったときの武田も目に見えてというのではないけど吸収していってる感じがします。そうそう武田が何度も言っていた「お気持ちはお察しします。」って、弁護士らしいな。武田はちゃんと気持ちは寄せていたと思うんです。でも「お気持ちはわかります。」というような肯定するような言い方はしないんですね、きっと。。。

 九頭に連れて行かれたオカマバーで、”彼女たち”に強烈に遊ばれちゃうのはかわいそうだったわ〜。面白かったけど♪
 でもね〜、ポン太(深沢敦)の身の上話にはウルウルしてしまいました。あれっ?加藤も”日陰の花”に共感してたみたいだけど・・・。高島礼子は加藤という役柄を通してだけど誰と絡んでもいい雰囲気作り出してくれます。このときはポン太の滑稽さを消し去ってくれました。
 武田の加藤へのピュアな恋心もはっきり見えました。”桜島”でのシーン 「愛のない結婚なんて・・・。結婚てなんなんだろうな〜。」「・・・武田君て、ほんっと純粋なんだな〜と思って。結婚するんなら、ちょっと年上の女性がいいかもしれないわね。その方がきっと上手くいくと思う。これは、先輩からの忠告。いや、女の直感かな。」・・・「貰ってくれる人いるかな?」『いますよ絶対!!!』「ほんと?」『ハイ☆』・・・『邪魔しないでくださいよ。せっかくいいとこだったのに。』 とか、「好きな人と一緒に暮らせるだけでも幸せよ。うらやましいな〜。」に反応する武田。酔いつぶれて下宿に送ってもっらって『加藤先生もちょっと年上ですけどね〜♪』とかね。 九頭だって気づいていますよ「年増女を拾いたそうにしてる男ならいるけど、女のほうがな〜、どうなんだろうあの二人」ですって。加藤さ〜ん!でも彼女の想いは誰かさんに向いてるようだし。。。

 黒田と妻は”仮面夫婦”だったというの、考えてみればいくらわがままな妻でも可愛そうな結婚だったわけです。
 今回の法廷シーンは武田が大活躍、キマッタ!かと思ったら尻もちついちゃって、小マメにやってくれます。あといいとこ九頭がもっていっちゃったけど許しまーす。黒田の”仮面の告白”を促したのは、裁判に勝つためのダメ押し、というよりは黒田の苦しみを解放させてあけるためだったような気がします。必死で隠していたほんとうの自分、ゲイで心から大切に想う人がいて・・・と仮面を取ることができて良かったです。それを聞く古沢祐樹(深水元基)、彼は「僕は真吾の止まり木みたいなもんです。それでいいんです。」と言っていたけど、もうそんなふうでなく二人で新しい人生を始められますものね。この痴漢でっち上げ事件は、彼らにとっても妻にとっても幸運だったのかもしれません。そしてまた、それを聞いているポン太が切ないのよね〜。

 そうそうはじめて出ました九頭の部屋、ぐちゃぐちゃだけどハートグッズや美月の笑顔と元気な声に包まれて、あったか〜い雰囲気でした。


  CASE.07 「不適切な遺産相続」 (2006.5.25 OA)
 ガンで死んだ羽根田仁(高橋元太郎)は、一度しか会ったことのない39歳も年下の高井霧子(三浦理恵子)に「遺産の中から五百万円を遺贈する」という遺言書を残していた。遺産を渡すつもりはないと突っぱねる遺族を相手に裁判所に訴えたいという霧子に対し、彼女の姑も、亡くなった息子は彼女に金目当ての結婚をされ殺されたも同然だから裁判なんてやめさせてほしいと言ってきます。
 遺族が「お金が惜しいんじゃない。・・・」って言うのも、理解できる話だったが。。。

 もう最後は泣けました。武田もちーと泣いてましたね!おんなじダ〜(笑)いつもジーンとしたりホロッとさせられたりしてくれるお話だけど、だんだんその度合いを増してきて、前回も心に響きましたが、今回もあったか〜い気持ちになれてポロポロものでした。

 っでラストが”プリンプリン祭り”だよ〜〜〜! 武田ったら、何 持たされてんのよ★ いえっ嬉しそうに持ってプリンプリンさせてるよぉ〜★ すっかり染められてきちゃった!?ていうか、本来の姿。。。? いい感じやん♪

 今回のツボは、「しもた!しもた!超しもたぁ!!」と 原告霧子への反対尋問で被告側代理人(弁護士)が「売春のような違法なことをしてでも、お金がほしいですよね。」と言ったのに対しすかさず 「異議アリ! ・・・」ってその迫力、そのあとの視線!! カッコいーーーっ☆ これ見て、伊藤英明もう新人じゃない役をガツンといけるって思いました。

 戻ります。あの本(モテル男はどこが違う?『女を落とす百の秘訣』)持って・・・、あれれリョウくずれだって思いながら、格好やらワインの飲み方とか微妙に(かなり?)外してるのが武田だと精一杯あれくらいかなって微笑ましくて、バラの花束なんて素敵ねでも40歳強調しちゃうし、それでも素敵な雰囲気漂い始めてたのに・・・。元カノと鉢合わせ!?えっ友達でもいやだ〜あのタイプ。しかしこれって、遺産相続の話に全然関係ありませんよね??ながいみさ(インリン・オブ・ジョイトイ)って武田と加藤の関係を揺さぶる?引き戻す?ためだけの存在だったのかしら。それよりなにより、ケーキにローソクを律儀に40本立てちゃった武田を笑うべきなのね。でもでも みさが登場しなかったら、それも武田の ”ナチュラルなバカ ”さかげんとして加藤も許せたんじゃないかな。だいたい40歳を気にさせすぎよ。これで笑えるのは、男性と若い視聴者だよ。40歳には40歳の魅力があるし、だから武田が恋するんでしょ。まあいいや。「しもた!しもた!超しもたぁ!!」面白〜い♪ あれ一応いつもよりカッコつけてるのかしらね(笑)そしてそのうえ夕花に加藤先生のこと相談してるし、九頭にまで知られて「・・・女は見た目じゃわかんないから。」とご忠告を受けることに。。。あっ!このための振りだったの!?

 売春の対価としての500万円は認められないけど、ほんとうの恋愛だったら遺言書通り認められる。多額の借金をかかえて、仕事と子育てに追われている霧子。PTSDにも悩まされている。霧子の生い立ち、亡き夫との関係・・・。デートクラブ”魔法の手”に菓子折り持って来た羽根田は、亡くなった奥さんに少し似ていた霧子と話をしたかったようです。

 霧子と義母の気まずい関係の原因は、息子の自殺を受け入れられない母親の悲しみのはけ口にされた感じではあるけれど、嫁が息子を殺したも同然というのは全くの濡れ衣としても、孫ゆうたの虐待と誤解されたのについては、なぜ息子の卵アレルギーのことを話さなかったのかが不自然です。母親だったら子どもの健康や命にかかわることなんですもの、はっきり言うはずです。彼女は、九頭や武田にもはっきり言わないけど、九頭が美月の給食だよりから気づくという、美月との生活を物語の中で意味のあるものにするためにそうだったのかと、無理やり感があってあんまりだったな。九頭が「・・・お父さんとじゃないと意味ないから」って言う美月に父性愛を刺激されて(?)ピクニックに行き、その公園で霧子と息子の愛情溢れる姿を見かけて、霧子が羽根田に紙飛行機の折り方を教えてもらうほどの心の繋がりができたんだってことがわかったというだけでも、充分だったのに。

 「・・・大丈夫、あんたは裁判に勝つ!」という九頭の言葉に頷く武田。
 武田の原告(霧子)側当事者尋問や反対尋問を見つめる目そして「異議アリ!」はカッコよかったけど、被告側反対尋問と場外乱闘(!?)での九頭大活躍は、まっしょうがないか〜。 

 九頭「一度しか会ったことのない相手に、500万もくれてやるなんてバカだよ。でもさ、そういうバカがいるから、世の中捨てたもんでもないんじゃないか。」 ”バカは美しい☆”っていうお話でした。

 「プリンプリン祭り!?・・・すぐ行きますっ♪」って〜、とうとう武田もねー(笑)


CASE.08 「名誉毀損!噂の女」 (2006.6.1 OA)
 主婦たちの間で“主婦売春”をしているという噂をたてられ仲間はずれにされている主婦 湯川みちる(石田ひかり)が白石弁護士事務所にやって来て、同じマンションに君臨しているボス的主婦の保住きょうこ(深浦加奈子)を訴えたいといいます。みちるの夫 良純(甲本雅裕)は、過去に一度だけ浮気をしたことがあると言い、二人の間は微妙にしっくりいってない様子。武田は、この裁判を通して二人の信頼関係を取り戻してあげたいと考えます。事情を知っていそうな主婦たちは皆、口をつぐんでしまい裁判での証言を得られそうにありません。そこで九頭のとった作戦は・・・。

 ところで、平行して美月のカンニング事件が発生。九頭流それでも父親か!?家庭教育と、美月との不器用な父子愛ストーリーが展開。主婦たちのいじめ事件と絡めつつ、九頭は解決に向けてのヒントを与えるのでした。
 一方武田は、ラブラブなはずの父親と離婚したいと言う母親が上京してくるというので悩んでいます。

 今回UKIUKIの笑いのツボは、まず武田登場のシーンat下宿。あの着メロが鳴って大急ぎで”便所”から出てきた武田の、思いっきりもうこれ以上はダサくなれないってぐらいの超ダサイ姿がまたリアルで、ほとほと感心しながら笑い転げてしまいました。
 そして事務所のみんなに両親の離婚問題を笑いのタネにされて、自分も一緒に笑っちゃってるくせに、やっと気づいたんかい!「ちょっと、僕の親と鹿児島弁、いっぺんに侮辱しないでくださいよ!」で大笑い。
 それから、今回の武田はなんか頼りない新人弁護士に戻ってしまったような感じで、あれは両親の離婚話がショックで気掛かりだったからなのかとも思いましたが、九頭に主導権握られっぱなし言われっぱなしでもなんだかおとなしくって、相手にされなくって、そしてぼそっと「なんか、僕がいじめられてません?」って言ったときには、ものすごく普通に言ってるんだけど可笑しくって吹き出してしまいました。かわいそう!カワイイ♪けなげ〜!って感じでした。九頭も今回は、不器用なお父さんって気もしたけど結果的には初めから守ってあげるよりは美月にとっても良かったと思うけど、気持ち的に美月のことが優先してたんでしょね、武田のことあんまりかまってくれなかったな〜。
 そして最後に待ちに待った一瞬の「しもたぁ!・・・」慌てちゃって、そんな大事なこと忘れていたなんて〜。

 結局裁判は円満和解、これからも皆が気持ちよくマンションで暮らしていける最高の結果にもっていくことができました。しかし九頭は、その奥にある真実に気づいていた。そして、ちゃんと湯川みちるの気持ちを受け止めてあげるのを忘れませんでした。
 でもとにかく それもこれもあれも・・・、何事も丸く収まって良かったです。しかし・・・、武田の両親の離婚話に何の意味があったのか。。。今回のお話、武田が絡みにくかったからかな〜。武田枠確保のため? 彼のシーンは面白かったけど、作品的にはどうなんだろ〜。。。

 考えてみたら不思議だなって思うのですが、飽きもせず(あっ飽きさせもせず、か〜)繰り返されるお決まりごとのシーンを飽きもせずに楽しんで、そのシーンがないと寂しいと思ってしまうなんて・・・。普通だったら”おんなじことすんな!”って気になるのに、このドラマは、内容で観せて、九頭や武田やらのキャラクターで観せて、お決まりごとや画面の端々に映るお遊びごとでも楽しませてくれる、なんかヘンテコリンだけど愛着が出てきます。
 今回も、生卵inカップラーメンと武田はいつもご飯の弁当、それも公園で、着ぐるみもいたし、バンソコ剥がしはあったし、最後に肝心な「しもたぁ!」も聞けてよかった♪ でもキャバクラはパスでしたね。さすがに美月ちゃん連れて行くのにはあれがギリギリだったんだ(笑)あっ”桜島”もパスでした、残念。屋上シーンはありましたね。そして白石先生のクリリングッズ(しかもアルバムまで)やらありがたいお言葉の掛け軸。UKIUKIは武田の「ちょっと待ってくださいよ〜、九頭せんせ!」もいいなって思っているのです。あっ、九頭が依頼人の前でいらんこと言ってしまったとき、両手で九頭の頭をペシッってして、代わりに「すみません。」って謝るとこ(←好き♪)も定番化してきてる? まだあるかもしれないな。。。
 っで、それに加えてここ何回かは、アドリブ探しも面白い。今回も九頭の「子役やって〜」とか、武田のラストもそうだと思うのですが言ってることより画面への入り方(出ていくんだけど)が絶妙で感心するやら面白いやら。俳優さんって普段から、どんな動きすればぎりぎり入って迫力が出るとかこれだとハミ出るとかわざとハミ出ていくとか意識してるんだろうな〜なんて思ってしまいました。


CASE.09 「夫婦三十年の追憶」 (2006.6.8 OA)
 これかなりお気に入り。もうはじめのうちはあの熟年夫婦どうでもいい、面白過ぎ〜!って思って、ずーっと観てました。九頭もだいぶ調子にのってハジけているし、ちょっとお下品なとこもおかしいし、ぎっくり腰まで・・・要するに何でも詰め込んじゃってます。もちろんお決まりごともいろいろ。キャバクラシーン長かったし。
 でもって武田くん、彼そのものが例によってなんであんなに面白いんだろ〜♪ 美月に大人ぶってるかと思えば、加藤先生につられて撃沈、映画観ては失態で、美月にまで対等(以下?)に扱われてんだから。今回特に、美月がお父さんと加藤先生をくっつけようとするので、加藤先生の気持ちや二人の関係にハラハラする武田がここそこに・・・、もう最後まで笑えるやらカワイイやら〜〜〜♪ UKIUKIもまだ九頭と加藤の根本的な関係やら本心やらがよく分かりません。これからどうなっていくんでしょうね。武田くんを応援したいようなしたくないような。加藤が武田の良き先輩ってことは間違いなく、九頭とはまた違った部分で支えてくれるその関係を大事にしたいような気もするんです。美月はカンの鋭そうな子だから、電話の向こうの武田の様子で彼の気持ちに気づかなかったのかしら。でも彼女にとっては、お父さんがいちばんですもんね。後で九頭が真面目に美月を「世の中な、けっこう複雑なんだ。子どもが立ち入っちゃあいけないこともある。」ってたしなめていましたね。自分は平気で大人のこと見せたり聞かせたりしちゃうのに・・・。

 30年間連れ添ってきた夫と離婚したいと訪れた鈴木博美(岡本麗)を担当することになった九頭と武田。夫 克雄(塩見三省)は仕事が生きがいだったのに、妻に相談もなく転職したばかりかそこも3ヶ月で退職し、昼間から酒を飲んで家でゴロゴロしているという。

 武田が怒りました。仕事中に酒に手を伸ばそうとした九頭には「何考えてんですか。仕事中なんですよ!」っていつものように”厳しく”(←カッコいい〜♪)ですが、克雄にも”厳しく”珍しく言葉が過ぎるくらい。それに対して「若造のクセに、偉そうに、説教か。」「新米のくせに・・・」と初めは「俺は悪くない。ダメじゃない。」と離婚を拒否していた克雄が、数日後にはすっかり自信をなくして離婚を受け入れるのです。
 『追憶』のセリフとBGMが切なく響いていました。
「若い頃みたいに、全てが単純だったらいいのになあ。」
「世の中は複雑だ。」
 めでたく離婚が成立するのですが、そんな夫やその離婚届にサインをした博美の姿を見て武田も、「あの二人、ほんとうにこのまま離婚してもいいんでしょうかね。やっぱり直接会って話し合うべきですよ。」と思えてくるのですが、九頭は「おまえはほんとうに単純だね。若い証拠だよ。」と、九頭は九頭で離婚が成立してもまだバンソコ剥がしてないや。後から思うと会って話し合うだけでは本音は出ないってことに気づいてて、あのすごい理屈で”損害賠償請求”にもっていったんだと思いました。

 九頭は克雄に刷り込まれた無能感は不当なものであることを示すと共に、夫婦の気持ちを改めて寄り添わせてくれました。
 リストラされた男の人生が悲しいのではなく、それを妻に話せなかった彼のプライドが悲しい。そしてそれ以上に、話してもらえなかった妻の悲しさにUKIUKIは涙しました。


CASE.10 「名門大学生の犯罪」 (2006.6.15 OA)
 ちょっとぉ〜、むちゃくちゃ真面目じゃないですかぁ橋本Pさん! 日記読んだら、どんなに無茶苦茶に壊れちゃって弾けている武田なのかと誤解しちゃってました。でも確かに書かれていることには納得! これ、文句言っているのではありません。UKIUKIが誤解していたのとは別の意味で”縦横無尽に大活躍”、いろんな武田が観られて見どころ満載、すごーく良かったです!!
 今回の武田は、はじめは先入観に囚われて見えてなかったことにやっぱりかなりゆっくりですけど気づいていきます。でも、なんたって今までと違って最後は九頭と対等、力を合わせて真実に迫ります。バディです☆(笑)かっこよかぁ〜〜〜♪ くどいようですが九頭も武田も”このドラマにしては”ってことですがむちゃくちゃ真面目でした、というのが観終わっての第一印象。もちろん笑いどころもいっぱい、絶妙のアドリブもあって楽しめました。リピートするとそんな部分の比率があがってきちゃいますけどね。

 今回は加藤の法廷シーンも、しかも婦女暴行事件の加害者側弁護をしています。被害者の父親の抗議を受けていて階段から転落、入院しているところにも父親がやってきます。武田は心配しまくりですが、それが弁護士の仕事の意味について学ぶ場になりました。退院後いつものように二人で・・・、武田が楽しみにしているのあのカワイイ笑顔でわかりますね、”桜島”のシーン好きなんですよ。

 そしてもちろん、メインの物語の内容も良かったです。どんでん返しというのではなく、だんだん奥が見えてくる感じ。先が読めてしまったりもするけど、いいんです。
 デート中に冷かしてきた名門大学サッカー部員の三人組を抵抗させる間もなく気絶するまでボコボコに殴りつけ彼らの車も壊しまくった若者 岡部省吾(塩谷瞬)が、目撃者からの通報で捕まった。弁護を担当することになった九頭と武田に、岡部は正当防衛を主張する。しかし彼には暴行事件での補導歴があり、武田は罪を認めて執行猶予を求めるのが彼のためになると、はじめは考えるのですが・・・。
 そのとき岡部とデートをしていた彼女 赤地杏里(酒井彩名)も彼の無罪を強く希望し、目撃者や被害者や大学での聞き取り、現場検証などを通して、新たな真実が見えてくるのでした。
 岡部本人や杏里の希望なのですから、九頭は早い段階から正当防衛で無罪に持っていこうとするのですが、九頭はいつものように武田に黙って勝手に一人でというのではなく、事件の核心部分を武田と二人で検証していきます。正当防衛の鑑定にキャバクラに連れていったり、事件現場に溶け込むために武田に女装させてカップルを演じたり、・・・。そうして新たな証言も取って、武田との最高のチームワークで法廷闘争を展開するのでした。だからですよね、九頭ったらバンソコ剥がすの忘れちゃってた(笑)武田の「しもた〜」もなかったし、あえてそういうのに頼らずに、今回なんか進化した感じの作品になってたような気がしました。

 後になりましたが、UKIUKIお気に入りの武田は。。。
 いちばんは、法廷で被害者が加害者に因縁つけたときの行為を再現して見せたところ。裁判前に九頭や国さんを相手に変な格好して何やってるんだろうと思ってたんですよ。そしたら法廷本番での「いちゃいちゃしてんじゃねえぞこら"〜」って前後とのギャップったら、その凄みにドキン☆としちゃいました。伊藤英明 今までの作品中でもたまに一瞬ガツンと怒るところなんかあって、それが浮いてなくていいんですよ。今回は威嚇のマネでしたけどね。そのあとも真剣な熱弁いっぱいの武田が カッコいい〜☆大活躍の法廷シーンでした。
 初めに戻って、いつものように接見に行きたがらない九頭を引っぱりながら、「やだ〜 めんどくさい〜」と言う九頭を「泣かない!」と叱るとこ好き♪
 加藤先生が心配でたまらず慌てふためいて病院にかけつけ、相手に抗議したほうがいいとか、九頭が「気にすることないよ、依頼人をえこひいきするのが弁護士の仕事だよ。」と言うと「ちょっと〜そういう言い方やめてくださいよ。加藤先生は正しい弁護をしているのに・・・」とむきになってるとこ。「着替え取りに行ってやろうか。・・・」って九頭、加藤は相手にしてないふうなのに、二人の間に微妙な空気を感じたのか?!?!?って反応してるとこ。九頭はリンゴむくの上手いのにね、それに比べて後の方のシーンで武田の下手っちいことといったら、あれ演技ですよね!?マジですかぁ?(笑)
 グレースーツの武田が新鮮でした。被害者に遠慮のないこと言って探りを入れる九頭にヒヤヒヤしているとこ。
 キャバクラにスーさん登場、第2話のヤクザ須永(小川直也)です。「弁護士と暴力団、黒い噂、だめっダメです〜!」そうですよね。でも足を洗ったと聞いて気を許したとたんガンとばされて後ずさり。”その道”のプロに話を聞くのも、おっかない武田。なるほどって説得力あるスーさんの理論でした。あれっ?お仕置きってムチで打たれて「もっとして〜」て叫んでる声は・・・★?
 ”桜島”のシーン、「僕が先入観で見ていたら、何も見えてこないんですよね〜。ちゃんと岡部君と向き合って、真実を見ようと思ってます!」爽やかですね。 そして言っちゃった「加藤せんせ、僕でよかったら、頼ってくださいね!」あれれっ、気持ちは伝わった〜のかどうだか。。。
 そして行き詰ったら現場に・・・ってことで、九頭がカップルの相手を品定め、あの二人のなんともいえない笑顔がいいわ〜。事件現場の雰囲気に溶け込むため武田が女装してカップルを演じます。なんか似合ってなぁ〜〜〜い(笑)どんな役柄にもなりきっちゃう伊藤英明が、だから女になりきれない武田になりきってます。伊藤英明がその気になったら、美しい女性になりきりはアリだと思います。こんなところで言うのもなんですが、UKIUKIにはDavidの例を思い出してはそれ確信できます。横道に反れました。ここでアドリブ炸裂、九頭「2年ぶりの連ドラだったんだから相手は女優がよかったな。プロデューサー恨むぞこのやろう。」っで武田「僕だって、ほっぺの赤くねえトヨエツがいいですよ!」と負けてません。そのあと九頭の「言うねぇ〜」がなんか可愛がられてる感じが出てて微笑ましかったです。 でもってキスシーンもですかぁ!なんかもうこれはムリでしょうってもんですが、嫌がる武田も微妙に口元が〜★ 努力の甲斐あって覗き魔を捕獲。覗き魔のクセに変態っぽくないのが不思議なのですが、事件の核心にふれる証言を得られるのでした。


CASE.11 「働く妻VS専業主夫」 (2006.6.22 OA)
 えーーーっ!も〜〜〜ぉ! ちょっと、何やってんですか武田先生!! 武田にも、”悪い魔法”が かかってしまったのかと思いましたよ。あっ、魔法が解けたのかもしれないーっ!?
 あの露な視線★ あの手つき★ んなこと口走ったり★ あのお口もとは愛嬌だったけど★ 信じられないよ、あんなパ○○を手にとって、買っちゃって、・・・・・。もう言えない!!見ているこっちが恥ずかしくなる。でも加藤先生にあれはねぇ・・・、大人の女性にプレゼントするのにあれですかぁ。おっとイケナイ、まんまと巻き込まれてしまいました。それにしても11回もかけて、武田が九頭に影響を受けたのは、弁護士としてというよりも大人の男として感性(?)なのかぁ〜(笑)でもなんか可愛いな♪
 ということでお気に入りの武田、今回はちぃ〜と恥ずかし可愛い武田がいーっぱい☆ もちろん真面目な武田もツボだけど、まぁ具体的記述はパスってことにしときます。
 よりにもよってこんな武田のときに、豊川さんたらアドリブで”仙崎大輔”持ち出さなくてもって思ってしまいましたよ。いえ、でも嬉しかったんですけどね。何気にスルーした伊藤さんが逆に面白かった。そして、キャバクラで番宣なんだ。もうここまでやるの!?って唖然としました。今回のメインの物語はなんだっけ?と忘れてしまいそう。

 橋本Pさん、一生懸命いつも観てない人に宣伝して・・・って書いていらしたけど、はじめて観たのがこれって方の感想はいかに?ですよ〜。。。

 些細なことで離婚を迫られた下着メーカーのワンマン女社長 小百合(杉本彩)の依頼が九頭と武田に紹介されてきて、彼女は専業主夫の夫 平太(田辺誠一)を結婚詐欺で告訴したいと言います。結婚後7年経っての結婚詐欺は不可能だと説明されても、それなら一億円の慰謝料を持ってこなければ離婚には応じない、夫の目的は財産分与と養育費だと主張します。一方 平太は慰謝料など払うつもりも金を要求するつもりもない、5歳になる息子の翼(渡邉奏人)のために離婚したいのだと言うのです。

 離婚を取り止めるようにという説得はうまくいかず、平太は離婚調停に持ち込んだ。このままいけば裁判に・・・、泥沼コースに入っていきそうな状況のなか、傷つくのは翼。。。九頭は翼に「ママは、悪い魔法をかけられたのだ」と言いました。人それぞれのプライドから張り合っているカチコチの意地をほぐしてくれたのは・・・。そう離婚問題解決の主導権は九頭でしたね。もういいとこ九頭が持っていったけどいいです。譲ります。子持ち同士でどうぞということで・・・。悪い魔法が解けた母に笑顔と優しさが戻って良かったね。


CASE.12 「愛と金」 (2006.6.29 OA)
 2ヵ月後に結婚式なのに突然銀行を辞めてしまった笹野優司(坂本昌行)は、金盛みはる(畑野ひろ子)から婚約破棄で慰謝料を請求されます。九頭と武田は慰謝料の支払い方について笹野の相談にのっていましたが、みはるの要求額が上がっていく一方なので結局裁判で争うことになります。
 武田が男のロマンとかっていくら笹野の味方したって、カレー屋をするっていうのがいいとか悪いとかじゃなく、なんの相談もなく仕事を辞めるなんて結婚する相手として信頼できないよ〜、武田は間違ってる!なんて思って観始めたけど、それってどっちにしても見当違いって分かってくるのでした。

 最終回です。もう最初からテンポが違っていたみたい。1回目のCMいつもより早いと思ったら、法廷シーンも早っ! あっ2回目CMも。まあいいや。

 えぇーーっ、予告でやってた「弁護士やめちまえ!」は もっとマジなシーンだと思ったのにぃ〜! UFOはどこに入るんだと思ってたら、こういうことなんだ。汗かきかき踊る武田がカワイイ♪ しかしあのリズム感は〜★
 トランプのジョーカを引いて「しもた〜」独り言編、後の方では「しもた、しもた、しもた〜!」パニック編もあったし、夕花の胸にフリーズする視線はどこか控えめ感がなくなってきたみたいで、キャバクラでは「○ッパイが いっぱいだ〜!」なんて叫んでるし、とにかくいろんな面白い武田をみせてくれるサービス満点の最終回でした。ふと思ったんだけど、あれもこれも もしどこかのオヤジや兄ちゃんがおんなじことしてたら、すご〜くキモチワリィ〜かカッコワリィ〜やん。でも武田だとカワイイ〜♪って思えちゃう。不思議な人です。。。
 でもでも何といっても、悩める武田がツボー☆ っで、いつ辞めるかって事務所のみんなに賭けられちゃってたのが白石事務所らしいジョークなんだけど、・・・今回、本気で悩む武田がいちばんの見どころでしたやっぱり、ジ〜〜〜ン♪

 武田は根が真面目だから、代理人を通さず直接やってきた みはるに、まず初めにルールを説明して手順を踏もうとします。でもそのまま帰ってしまった みはるが、睡眠薬の飲みすぎで病院に運ばれたことで、笹野からは解任されその後母親からも責められる。それよりなにより自分のせいで彼女が死んでいたかもわからないという後悔で、弁護士の仕事に自信をなくします。

 九頭と武田の路地でのやりとりはとっても重いけど、救える人もいることで弁護士を続ける九頭と救えない人のことを思うとわり切れない武田のどちらの気持ちにも共感できて、二人の真剣さにドキドキしました☆
・・・ 「僕のせいで、彼女は死んでたかもしれないんです。」
「生きていたんだからセーフだ。」
「人の命を、軽くゲームみたいに言わないでくださいよ。」
「人が死ぬことにビビッてたら、弁護士なんて続かねえんだよ。弁護士のやりかたひとつで、無期懲役か死刑か、一人の人間の生き死にが決まることだってあるわけだ。」
「責任が重い仕事だっていうのは、弁護士を志したときからわかってましたよ。でも・・」
「医者だって患者を全部救えるわけじゃねえ。弁護士だって10人のうち一人救えりゃあ御の字なんだよ。」
「9人は、 死んでもいいってことですか。」ずーっと涙目の武田の真剣さ、そしてここの武田が最高です☆
「それでも続けるか放り出すかは、人それぞれだ。」

 そして下宿で一人思い悩む武田にジーンとしたのに、・・・”武田センセイ退職トトカルチョ”には笑ってしまったよ〜。なのに武田ったら笑わないばかりか文句も言わずに去っていくの、すご〜く寂しげだった。九頭が珍しくちょっと困った顔したよ。
 加藤先生が追いかけて来てくれました。「九頭さんが、ここじゃないかって。」ですって。。。
「九州男児は、辞めろって言われたら辞めませんて言うと思った。・・・」
「裁判関係者が死にかけたうえに、僕は解任されたんです。」
「みんな、武田君にやめてほしくないのよ。」「この仕事は、やりきれないことが次から次へと起こるから、時には勢いをつけて乗り越えていかなくちゃ。」
「僕は、今の状況を勢いで乗り越えられるほど、強くも鈍感でもありませんよ。」

 九頭と加藤が争ったかつての裁判のこと話してます。前にも聞いた話の具体的な法廷シーン、その後九頭だって辞めたいと思ったけど依頼者の言葉で立ち直ったお話。それを聞いて武田も立ち直るきっかけになったようで、九頭と武田の公園でのやりとりは今度もとっても真剣で心に響きます。根本的に持っている熱さでは似た者同士な二人、「・・・自分が首突っ込むことで、そいつの行く道がちょっとでも明るくなるなら、首突っ込んでみようと思うだろ。」 ・・・・・九頭が気づき始めた今の武田にかける言葉は絶妙にして最高のアドバイスでした。聞き入る武田の表情がいいですね〜。。。
 そして法廷シーン。国さん言うところの ひと皮むけた(ここじゃない★)弁護士 武田(と九頭もってことにしときます. 笑)の姿にジーン・・・惚れぼれ♪
 あぁ〜UKIUKIはね、加藤が九頭のいるこの事務所にやってきた経緯もぜひ知りたかったです。それが描かれていなかったのは残念でした。

 キャバクラシーン突入! あーーっ、”さよならコスプレキャバクラ パートUでまた会いましょう!”だ〜って。やったね!!
 あとはもう、いかにも最終回仕様で定番ネタのオンパレードでした。
 「僕、加藤先生が大好きです!」「あれ〜結婚でもする気?」「はいっ!」って言っちゃったよ。加藤先生、聞こえてましたかぁー?
 「またやるから観てね。」「待っててね〜。」「武ちゃんはもう出ません。」「出ますよ〜。」って、確かに言いましたよね。 わ〜〜〜ぃ!いついつー??