ワーキング・ガール (1988)


 ニューヨークの証券会社で働くテス・マグギル(メラニー・グリフィス)は、学歴が災いしてこのままでは秘書止まり、でも人一倍向上心旺盛な努力家でいつか専門職で成功したいと考えている。新しい上司キャサリン・パーカー企業合併部部長(シガニー・ウィーバー)は、積極的にアイディアを出すようにとテスを励ますが、テスが提案したトラスク産業とラジオ局の合併のアイディアを横取りしようとするのだった。
 憧れを抱いた上司にアイデアを盗まれ、恋人ミック(アレック・ボールドウィン)にも裏切られたテスが、それでも夢をあきらめずに合併工作会社のジャック・トレイナー(ハリソン・フォード)に企画をもちかける。

 機会均等,実力主義だと思っていたアメリカのビジネス社会でも、やはりエリート層というものがあって、そうでない者がその壁を越えるのは大変そう。テスが知恵と行動力でその壁を越えようとする情熱は、彼女を魅力的にしていきます。それがジャックの気持ちをつかみ、また彼女が成功して重役の立場に立ったときの秘書への思いやりとして表れます。彼女の生き方は自分とは重ならないけど、その姿からは元気を分けてもらえました。

 アカデミー賞にも絡んだこの作品に、初期のDavidが出演していました。テスの30歳バースデイ・サプライズパーティーとテスの友人シンシアの婚約パーティーと結婚式後教会から出てくるところの3シーンに、ちらっとですが楽しげにお祝いしている彼の姿が見えます。エンドロールではTess's Birthday Party Friendsの4人中3番目、もっと大勢いたのに・・・フフッ♪