チャーリー (1992)


 喜劇王チャーリー・チャップリンの生涯を伝記的に描いた作品。UKIUKIはこの作品かなり気に入ってます。Robert Downey, Jr.の熱演が凄いです。そしてチャップリンの人生はなんて密度が濃かったのだろうと思って、観ています。
 でも、チャップリン本人があまりに偉大なのでその人生を2時間半で描くのは無理だとか、その作品があまりに傑作なので見劣りするといったような評価もあるようですが、チャップリンの作品を少ししか観たことなくって、彼についてもほとんど知らなかったUKIUKIには理解できません。仕事への情熱、女性関係、時代背景の影響を受けた人生の一コマ一コマをもっと深く描けたらもっといいのにとは思いますが、そんなに欲張らなくてもじゅうぶん見応えがあるし、もちろん面白いシーンもいっぱいです。

 チャップリンが初めて映画の撮影現場に来た時から、数々の無声映画の名作を生み出していた時代にかけて、常に彼の傍らで撮影に携わっていた映写技師がDavid Duchovnyの役です。テキパキと仕事をする姿や真剣に映像を観て''これはいい!''って感じに笑う表情など、生き生きと映画の世界で働く姿が素敵です。差し押さえられそうになったフィルムを運び出してチャップリンらと逃げるシーンは、ちょっとコミカルに描かれています。あと意識的に観ていると、そこここに彼の姿が見られます。当時の服装にベレー帽にタバコまで吸って、ちょっといつもと違う若者です。トーキーになったころにはもう姿が見られなかったので、残念でした。