Comment page 2008.9.19 renewal


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ハンコック
HANCOCK   (2008)


 レンタル屋さんでケースの裏を何気に見て、細かい文字の解説を読む気はなかったのですが ”ハチャメチャ”って言葉だけは目に入ってきました。ふぅ〜ん そうなんだ・・ハンコックが? 物語が? そのハチャメチャを楽しも〜っと!って思いました。

 ジョン・ハンコック(ウィル・スミス)は悪人を捕まえても人を助けても皆に嫌われちゃう。”クズ”って呼ばれてる。だったら放っときゃいいのに、なんたって絶体絶命な人はやっぱり助けてしまう。だからヒーローのはずなのに・・・、嫌われ者なんです。いっつも酒に酔っててね、口が悪いしね、人を助けるったって街中を破壊し放題なんだもの。
 っで その映像が、すんごい楽しめちゃったりするんだけど・・・!! 自由自在に飛べちゃうし、車持ち上げちゃうし、銃弾よりコンクリより硬い体・・・。電車に激突してめり込んだところなんて最高☆ っでグシャッと陥没した車体からノソノソって出てくるのよね〜。
 ある日ハンコックに命を救われたレイ・エンブリー(ジェイソン・ベイトマン)は、家族の待つ我が家に連れて帰りました。息子のアーロンは、ハンコックのファンみたい。でも妻のメアリー(シャーリーズ・セロン)は、彼をひと目見た瞬間に困惑の表情。TVで散々迷惑なお荷物などと報道されている男を、夫が連れて帰ってきたんですもの。・・って思ったんですよ、このときは。。。レイはPR業界のプロ、企業や人のイメージ作りが仕事です。命の恩人であるハンコックをイメージアップさせて、恩返しをしたいと思います。クズではなく皆に好かれるスーパーヒーローにしてやろうと、彼に自分を変えようという気になるよう説得を始めます。

 ところでウィル・スミスって 好きな俳優さんの一人です。UKIUKIの好きな現実離れした感のある作品に、ピッタリ嵌まるから好きなのかも。だからこの作品は、UKIUKIにとってウィル・スミスらしいっていうか、空飛んでたって不死身だって、そのまんまを受け入れて楽しめちゃいます。
 それに、この作品は彼の演技力をちゃんと観せてくれました!! 前半の見どころは、映像の楽しさと共に UKIUKIにとってはなんたって ハンコックの孤独感があちこちですごく感じられるということです。孤独な男は、UKIUKIのツボだしね〜。彼がレイんちの屋根の上で 自分のことについて言い合ってるのを聞きながら 物思いにふけって座り込んでいるところで、なんだかウルウルのスイッチが入ってしまいました。
 世界で自分のような人間はたった一人と彼は言い、そして彼の告白で後から分かってくるのですが 彼は記憶喪失で、彼自身他の人と違う自分の存在が理解しきれていないんだな〜と思います。そして どう生きていったものかと戸惑っているようにも思いました。そしてレイの気持ちが伝わったのか、彼なりに自分の行動を変えてみようかと努力し始める様子に、さ〜て彼はどんなふうに変わっていくのかなと、そういう物語って気分で観ていたんです。

 うわっ、突然でした! そうなのぉ〜〜〜!! ウルウルがピタッと止まっちゃったよ〜。でも いいんだ。UKIUKIはこの方向転換っていうか、この展開を楽しめました。そこでやっと思い出しましたよ、掲示板で このヒントを書いていただいてたこと。
 それから、ハンコックの秘密が明かされていきました。だいたい、ハンコックがこんな体や能力を持っていることについて初めっから、”人間”としてどうなんよ〜ってことですが、UKIUKIはまぁいいじゃんって思って観ていたわけで、それをまた彼の過去や時代を越えて引かれ合う運命の”人”との物語まで説明されちゃったら、後から考えると客観的にはそれって理屈になってるのか? こじつけでもいいから科学的説明は?(無理か・・・)ってもんだけど、観ているときにはUKIUKIったら なぁ〜んにも気にしないで、ふぅ〜ん そうだったのか〜、二人が近づくと・・そうなんだ〜、他の”人”たちが望んだ愛の形は 人間として愛に結ばれて生きたいということで、でも二人の過去3000年(←え〜っ!)の歴史は惹かれ合いながらも・・・などと、やっぱりそのままを受け入れて観てました。それはそうと、二人が絡むともう究極のハチャメチャパワー炸裂でした。ところが 法則通りっていうのかな、いつしか体に変化が・・・。
 そしてハンコックの愛の形は・・運命の”人”を救うために・・・でした。また、いつの時代にかどこかで引かれ合う運命の二人に、どんな物語が待っているのかな〜。それまでハンコックは、どう生きていくのかな〜。。。
 あっなんか、ハンコックはもう前のように孤独じゃないかも。離れていても レイとは友だちでいられそうだし・・今の時代のうちは〜ってことですけどね。ラストは かっこいいスーパーヒーローの顔つきでしたよね。

 突っ込みどころは多々ありますが、UKIUKIは完全に無視。前半はウルウル〜 後半はジーンとしつつ、ハチャメチャをたっぷり楽しめて、おもしろかったです!! (Comment2009.3.12)