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サンシャイン2057


 太陽の活動が衰え、人類の滅亡が近づいた未来・・・えっ50年後って、あまりに近未来やわ〜。まっいいです 映画やし。これに限らず素人目に見ても科学的にこれはどう!??って頭をよぎること あれこれ、もう何を観ても映画だからいいのよ〜と受け入れて楽しまなきゃ!って作品でした。

 地球を救うため、”イカロス2号”で 8人の乗組員が目ざすのは なんと・・いえ映画的には当然、太陽!! 太陽を再び活性化させるために、巨大な核爆弾を投下させに行き、計画ではちゃんと帰還する予定になってます。2号ってことは、1号があったわけで、途中からその二つが絡んできます。

 宇宙モンSFですしね、単純に映像が好きなのと、乗組員がコンピューター(イカロス)に話しかけると その声に反応して「ハイ、カネダ。・・・です。」とかって答えて会話するわけで、そんなのも好き。アース・ルーム(地球室)というのがあって、乗組員が地球の環境を体感して精神を落ち着けたり、まぁ楽しんだりするわけですけど、これってスタートレックのホロデッキ(ヴァーチャルリアリティルーム)の縮小タイプホログラムや!!な〜んてツボを刺激されてニンマリしてしまいます。
 ところでキャプテンのカネダを演じているのは真田広之。偉そうにしてなくても乗組員の信頼を得た統率力がある様子で カッコイイ。シールドの損傷を調べるための危険な船外活動には、まっ先に自らが・・・。彼は最期まで、何かしらの理由など求めない 純粋な潔さを見せてくれました。
 内容的には、もう飽きてきた感のある一人ずつ犠牲になっていく展開なんですけど、意外に おもしろい!!と思って観てたんです。途中で 7年前に太陽到達直前に失敗したまま消息を絶ったイカロス1号の救難信号を受信して、緊張感のある展開になっていきました。
 ところが1号のキャプテン ピンバッカーが登場し、なんだか作品の質が変わってしまったような気がします。何故か一人だけ生き残っていたピンバッカーが 狂人のようになってミッションの邪魔をするのはともかく、その理由というか 展開の向きを、神がどうこうって話にもっていくんですもの。まぁ伏線は なんとなく初めからあったような気もするけど、UKIUKIには残念でした。なんかSFとしての理屈を都合よく放棄された気分になります。やっぱり途中までのSF的質感の延長線上で 結末を迎えてほしかったです。