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セレニティー 宇宙の海賊船


 500年後の未来SFということで、新たな太陽系に環境改造を施して脱出した人類は、惑星をとりまとめる同盟を設立しています。
 セレニティー号の船長マルコム(ネイサン・フィリオン)は、同盟に反発心を持っている退役軍人で、家族のような船員たちと共に、宇宙の何でも屋をやっています。
 これ、UKIUKIは観たことありませんが マルコムを主人公にしたTVシリーズ「Firefly」の映画版だそうで、日本未公開映画です。

 オープニングからタイトルが出るまではSF感たっぷりでUKIUKIお気に入りな世界でした。
 超能力を持つ少女リヴァー(サマー・グロー)は、同盟の研究施設で洗脳され生体兵器にされようとしています。そのシーンを見てUKIUKIは、目的とかいろいろ違うけど、ネオジェネシスでの静を想像してしまい、またYASHA熱が再発しそうな気分。。。(何を言ってるんや〜って方は、スルーしてください)
 リヴァーは兄サイモン(ショーン・メイハー)によって助け出されましたが、やがて同盟が送り込んできた工作員(キウェテル・イジョフォー)が追跡を始めます。

 その後は、宇宙船内シーンがほとんどだったような印象のアクション&アドベンチャーなドラマでした。
 サイモンはリヴァーを連れてセレニティー号に逃げ込みました。マルコムは彼らを受け入れたんですね。本来複雑ないろいろな要素が大雑把に絡んだお話が展開されていきます。

 リヴァーは銀河の機密を握っているらしいのです。それで同盟は、彼女を抹殺しようとします。リヴァーは、サブリミナルにより、ミランダという名前を思い出して超人的な戦闘能力を発揮しました。食人種リヴァーズの存在も絡んできます。もちろんマルコムらは、依頼人から請け負った”仕事”もしないといけないし。ほか人間関係いろいろには、人としてのいろんな思いもあります。
 そもそも同盟が目ざしているのは新太陽系内の平和と統一。安定した環境のなか、安全が保障されて文明を築きあげていくこと。表面的には素晴らしい その理想。しかし戦争や独立を許さない”干渉”を進めていくために、つまり同盟にとっての平和を目ざすための科学的研究の恐ろしさ。隠蔽されようとしていた ”PAX”というものの開発と、その散布がどういう結果を生み出したかについて、マルコムらは知ることになるのでした。

 いろんな要素が終盤繋がっていったけど、まあ見事!ってほどではなく、丸く収まってよかった〜って思いました。内容も映像も、それほど新鮮な印象はなかったけど、正直言って あの宇宙船で宇宙を飛べるのか?!って思ってしまったりもするけど、そんなB級感も含めて UKIUKIは楽しめました。