Comment page 2008.9.19 renewal


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チーム・バチスタの栄光
(2008)


 『チーム・バチスタの栄光』原作を以前読んで、とってもおもしろかったので気になっていたんです。今やってるドラマも観ています。これ書いてるときは、まだ2話です。

 バチスタ手術の奇跡的な成功率(パーフェクト)を誇っていた 桐生(吉川晃司)率いるチーム・バチスタが、連続術中死を起こす。その真相を、心療内科医の田口(竹内結子)と 厚生労働省からやってきた白鳥(阿部寛)が調査する。

 個性的な登場人物たち、面白かったり自信家だったり謎めいていたり実は何を考えているのかってふうだったり・・、映画とドラマでキャスティングが違いますから それぞれですが、どちらも楽しめます。原作の田口がなんとも好きですけど、映画では女性になっていて、それはそれでまあいいです。UKIUKIとしては桐生だけは、映画では 原作のイメージとだいぶ違っている印象で、人は良さそうだけどキレモノっていう感じが薄くて それがしっくりこなくて、残念だな〜と思いました。
 原作では、田口のキャラクターや 田口と白鳥のやり取りなど面白さもありながら、全体的な雰囲気は緊張感があって展開していくというのが良かったんですね。映画では、その緊張感が かなり緩いな〜という印象で、物足りなかったです。
 また、患者の鼓動が戻らないときの慌てふためき方が あまりにわざとらしいと思ってしまいました。外科手術の精鋭集団である彼らが、たとえ心中は人を死なせてとてつもなく怖ろしかったり 原因が見当たらず納得できなかったりで あのようにパニック状態のようになっていたとしても、それをあんなふうに表に出したりはしない人たちのように思います。もっと押さえた演出で それでも彼らの心情が滲み出てるようなのだったらよかったのにと思いました。
 ついいろいろ書いてしまいますが、でもまあこの物語を映像として観る楽しさは十分にあったんです。そうそう、桐生の秘密絡みで、握手のシーンや 複数のディスプレイで過去の手術映像を見るシーンをヒントにしてもっていったのは上手い!って思いました。ただ、内容的に2時間で描ききるのは無理があったな〜、なんとなく薄いな〜という印象は、「ダ・ヴィンチ コード」を観た後とよく似た感覚で、なまじっか濃い内容を読んでしまっていたから しかたありませんね。
 ドラマでは、時間もたっぷりあるし、オリジナルな展開や結末が楽しめそうかな〜と 思ったりしています。 (Comment2008.10.28)