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ザ・センチネル/陰謀の星条旗


 大統領暗殺計画の情報をつかんだベテラン・シークレット・サービスのピート・ギャリソン(マイケル・ダグラス)。ギャリソンの同僚が何者かに暗殺されたのも、その計画について何かを知ってしまったかららしい。捜査に当たるのは、ギャリソンの教え子で親友でもあったデヴィッド・ブレッキンリッジ(キーファー・サザーランド)。二人の関係は、ブレッキンリッジの離婚の原因を巡って壊れていた。
 さらにその暗殺計画には、シークレット・サービス内部の人間が関係していることが分かってきて、ブレッキンリッジは嘘発見器の検査結果や不審な行動からギャリソンを疑う。

 以前はこんな感じのアクション・サスペンスって ずいぶん観たような気がするけど、なんか久しぶり〜って思いながら観てました。大統領暗殺計画とかシークレット・サービスとか陰謀とか、けっこう好きです。UKIUKIの生活とはかけ離れていて、日本の現実ともあまり重ならないし、だって日本のシークレット・サービスはもっとさり気なく行動してるし、やたらパンパン街中でしないもの、だから気兼ねなくドキドキしながら楽しめます。
 なんか最後まで観てしまえば、特に奇抜なストーリー展開があったわけでもないけど、ギャリソンとブレッキンリッジの人間関係を絡めて、いくつか方向転換しながらの展開でおもしろかったです。 二人ともプロとして一流だし、仲は悪くても どちらもいい人だって・・まぁ女性関係はともかくとして分かるんですよね。でも、追われる立場と追う立場になって、・・・。後半からラストは上手いこと話が進んでいくのですが、それでいいんです。それというのも、やっぱりマイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドが役にピッタリ嵌っているので見応えあるんです。
 ギャリソンはもう ちょっと体力的にはどうかな?って感じなんだけど、流石に かつてレーガン大統領を暗殺の危機から救ったという伝説のシークレット・サービスとしての身についた能力や風格っていうか何よりも正義感を捨てないところが渋い。ブレッキンリッジの方は、UKIUKIとしてはこちらが主役って感じに観てしまうほど、機敏な言動が優秀なシークレット・サービスとしての貫禄を思いっきり出していて かっこいい!!
 こういう作品にしては、ドロドロとした醜さのない どちらかというと上品でキレイな印象の内容と結末で、また強引に感動を押し付けられることもなかったので、後味が良かったです。