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タイヨウのうた


 雨音薫(YUI)、彼女は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気なので、昼間は寝て 夜になると公園で弾き語りライブをして大好きな歌を歌い 夜明け前に家に帰ってくるのでした。また彼女は毎朝、部屋の窓からある青年を眺めて、想いを募らせていました。

 その青年 藤代孝治(塚本高史)がよかったわ〜! おバカでお調子者で単純〜って感じだけど、いいヤツなんだ〜!! はじめの頃 薫の気持ちを感じて はにかむ孝治が可愛いの。薫のこと好きになって、病気のこと知っても薫が歌うことを応援してくれて、ほんと薫の歌のように”カッコよくない”んだけど いつも薫のこと大切にしてくれていたこと、ありがとう〜♪って思いました。
 薫にとって孝治が素敵な存在であっただけでなく、孝治にとっても薫は彼のパワーを引き出してくれた素敵な存在だったと思います。

 XPのことをUKIUKIが初めて知ったのは、ずーっと前に観た『リック』(「THE DARK SIDE OF THE SUN(1988)」 )という映画です。ブラッド・ピットが23歳のときに出演した作品で、”太陽の下で生きられない青年の奇蹟の3日間を描く”というもの。「太陽の光に当たると死んでしまうという病に冒された青年リック(ブラッド・ピット)は、アドリア海に面した小さな島でようやく治療法を見つけるが、それは3日間しかもたないものだった。」という やや現実離れした感じでしたが印象深い作品でした。その後、ドキュメンタリーで2回ほどXPの人(子ども)とその家族の生活の現実を垣間見ました。元気に力強く生きていらっしゃいましたが、その努力は大変なものでした。だからこの『タイヨウのうた』は やっぱりちょっと しんどそうかな〜っと思っていたのですが、便乗鑑賞してよかったです。

 リックの感動的(?)な決断と違って、薫は父親に誘われても太陽の下に飛び出さず最後まで一生懸命生きようとしたし、孝治が変に気を遣ったりせずに太陽の下ではしゃぎ、それを薫が眺めているのが良かったです。辛いんだけど暗くならずに明るく明るく・・って感じで、ほわ〜っとあったかい二人のラブストーリーでした。