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ナイト ミュージアム


 夜の博物館に奇跡が!! 歴史上の人物や動物が展示されている博物館、時代とか地域とかテーマは絞られてないんですよね、ティラノサウルス・レックス,ライオンにマンモスにシマウマやらおサルやらトリたち,モアイ像,ファラオ,ネアンデルタール人,ルーズベルト大統領・・・と様々。そんな展示品が動き出したら!!っていう映画ですもの、オープニングクレジットからもう ゾクゾクワクワクしてきます。

 一応 登場人物の物語はあるんです。ニューヨークに住むバツイチ男のラリー・デリー(ベン・スティラー)は転職と引っ越しを繰り返し現在失業中。いよいよ最愛の息子ニッキーの信頼も失いそうな状況で、やっと見つけたのが博物館の夜警の仕事。この仕事で、ニッキーの信頼を得られるか・・・という、わりとありがちですけど物語として存在してるんですね。まあ それがあるから、”夜の博物館で起こる奇跡”では思いっきり楽しくやりたい放題観せたい放題に暴れてるって感じだったでしょうか。

 予告でも観ていたティラノサウルス・レックスが追っかけてくるのって、襲ってきたのかと思ったら、キャッチボーン(骨)して遊んでほしがってるのよね、嬉しそうにおしり(シッポ)振ってたのがとっても可愛くて大好き♪ でも、前任の夜警ジイさまトリオが、それを解明するまでの様子を想像すると可笑しくて、それはそれは大変だったろうって笑えます。あのマニュアル、彼らが作ったのでしょう。どんなふうに書いてあったのか、全部読んでみたいわ。ラリーも、最初に全部読んでたら・・・、面白くもなんともないや、映画にならないね。ラリーが、歴史を勉強してむちゃくちゃな状況をコントロールしていくところも、まっ 中途半端だったんだけど 楽しめました。
 あっ戻ります・・・昼間は情けなさそうな顔して展示されてるおサルのデクスターが、ラリーが持ってる博物館の鍵の束を取り上げて、なんとも小憎たらしいキャラなんだけど いきいきしていて、自慢げに小首をかしげるところも可愛かった♪ テディ・ルーズベルト大統領は、サカジャウィアへの恋心を告白できないシャイな人物(蝋人形だけど・・)なんだけど、混乱しているラリーの相談役になったりもして、その貫禄は さすがロビン・ウィリアムズ! アッティラ・ザ・フン族も恐そうなんだけど、実は幼年期のトラウマがあったりして・・・、とにかくそれぞれの展示物にもドラマがあるのです。そして、ラリーも彼らとのやり取りのなかで、心の交流(ドラマ)があちこちに生まれます。
 オクタヴィウス古代人と西部開拓人たちは、2000年の時を経て ここではいっつも闘っていますが、彼らは結局それを楽しんでいるのよね。夜毎いつまでもこの奇跡が続いて欲しいと思ってる。西部開拓人のリーダーって、かなりな存在感あるのに、演じてるオーウェン・ウィルソンがノークレジットなのはどうしてかな? 彼って、いくつか観たベン・スティラー出演作にけっこう共演しています。UKIUKIはベン・スティラーは好きな俳優さんの一人です。オーウェン・ウィルソンは微妙なんだけど、なぜか憎めないって感じです。
 朝になったら、壊れたり散らかったりしたのはどうなるのよ!とか、つっこみ所はいろいろあるけど、気持ち的には気にならないわ。朝日が差してきて、みんなが展示物に戻っていくところが何げに好きなんです。物体になっちゃった展示物たちの ”また今晩あ〜そ〜ぼ〜〜〜♪”って気持ちが充満しているようで、ワクワクするの。

 あれこれ書きましたが、 とにかく ややこしいこと考えずに単純に楽しめました。