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パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト


 前作においてジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)を逃がした罪で、結婚式を挙げようとしていたウィリアム・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)は、ベケット卿(トム・ホランダー)に死刑を宣告され投獄されるところから、物語が始まります。そして死刑を逃れるため、彼らはそれぞれにジャックのもとへ向かうことになります。
 一方ジャックは、13年前にブラックパール号を手に入れるためデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と交わした“血の契約”刻限が迫っていることを“ブーツストラップ”・ビル・ターナー(ステラン・スカルスガルド)に告げられ、その事態を打開するために、何故か命運を握るらしい ある鍵の行方を追い始めます。

 船が行き着いた島の部族に神と崇められ、肉体から解放させるためにと丸焼きにされそうになって逃げるジャックと、ジャックを探して島にやって来て丸い籠に囚われたウィルらが籠に入ったまま逃げていくシーンが、単純に愉快で楽しかったです。前作は、おどろおどろしい映像もあるものの、活気があって気軽に楽しめました。このあたりのシーンもそんな感じで、やっぱりUKIUKIはこういうのが好き!って思いました。

 「スパロウがいつも持ち歩いている(これも何故か)コンパスを、持ち帰れ!」とベケット卿にチャンスを与えられたウィル。彼がジャックに「エリザベスを救うためにコンパスを渡して欲しい」と頼むと、ジャックは「”鍵”が彼女を救う」と言うのです。  ジャックが訪ねたティア・ダルマ(ナオミ・ハリス)は、ウィルに運命を変える力を感じると言います。
 あの鍵は何? それはある箱の鍵。何が入っているのか? それはデイヴィ・ジョーンズが愛した女のために取り出した 自分の心臓。そしてその箱デッドマンズ・チェストを持ち歩いているというのです。
 ジャック、ウィルらはデイヴィの 彷徨える幽霊船フライング・ダッチマン号を探すことになりました。

 ジャックはデイヴィと取引を・・・、ジャックの魂は100人分の魂、それを集めることに・・・。ウィルはフライング・ダッチマンで父ビル・ターナーに再会し、船に取り残される。ウィルとビルのやり取りには、ひと時ジーンとしました。

 物語が展開して、鍵を手に入れ宝箱を発見! ジェームズ・ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)、彼は提督を退任したうえ彼もベケット卿から死刑を宣告されていて汚名返上を懸けている。そしてジャックは生き延びるため。ターナーは悲運の父親との約束を果たそうとして・・・。宝箱の鍵を奪い合う3人が、砂浜から丘の上へと・・不安定な足元で見事な剣さばき、そしてとうとう朽ちた水車の上でのアクションへと、そしてけっこう強いエリザベスや、デイヴィの手の者たちまで加わって、戦うこと戦うこと。

 彷徨える幽霊船フライング・ダッチマン号と戦うジャックらの帆船。みんな統率取れてて、怖れてるんだけど必死で、あの帆船上の映像好きやわ。
 巨大怪物クラーケンが襲ってきた時の帆船上の戦いも凄すぎ!!迫力あって楽しめる映像でした。
 でも、危なそうになってジャックったら逃げ出したけど、・・・やっぱり戻ってきたよ。そして・・・ブラックパール号はジャック船長と一緒に沈んだのか。。。

 ベケット卿はデイヴィの心臓を手にしてどうしようと? ウィルの父は? ジャックは? 次作に続くラストってことですね。

 それにしても、前半はデイヴィやら彼の奴隷(?)やらバッチィ〜のや気持ちワル〜イのがいっぱいで、やだな〜・・・前作はカラッと楽しめたような印象が残っているのにな、今度のは汚くてジメジメして重いのか〜て思ったりしたんですよ。ところが、宝箱を探し当てたあたりからめまぐるしい展開になっていき、時にベタベタ〜ってのはあってもジメジメした重い感じは消えて、エキサイティングなアクションで迫力ある映像に夢中になっていきました。後半の盛り上げ方は見事でした。楽しめました!!