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DEATH NOTE デスノート 前・後編


 大学で法律を学ぶエリート大学生 夜神月(藤原竜也)は、悪人が法で正しく罰せられていない現実に憤りを感じ始めていた。そんな彼が、『DEATH NOTE』と書かれた一冊のノートを手にした。彼は”キラ”となって、犯罪者を裁き始めた。連続して起こる犯罪者の不審死に対して、世間は”キラ”を支持する者としない者に分かれる。実際 犯罪発生率は70%も減少したが、やがて”キラ”を連続殺人犯として捕らえるため、警察庁にインターポールから天才“L(竜崎)”(松山ケンイチ)が送り込まれる。

 前編で月が自分を守るために 犯罪者でも悪人でもないFBI捜査官や自分の彼女まで殺してしまったときに、彼の結末は決まった!と思いました。実際その通りになりましたが、そこに至る過程を前編から後編へと続くひとつの長い物語として、退屈することなく楽しめたので良かったです。また長編にするだけあって・・・というような重く難しい感じもなく、後編になって二冊目のDEATH NOTEや第二、第三のキラが登場したりしますが わかりやすい展開でした。
 月は とっても正義感の強い青年だと思いましたが、彼の全てが正しく優しく良い人っていう完全なヒーローではなく、DEATH NOTEを手に入れたことによって自分の理想世界を実現するという理屈のため、それを実行する自分を守るために、犠牲も厭わないという危ない人となっていきます。藤原竜也の演技は舞台的だと思いましたが、この作品には合っていると思いました。またLは、生理的に拒否したくなりそうな人なんだけど拒否できなくて、だんだんその思考回路や人柄に引き込まれていく。そんな二人の不思議な感じ、違和感が良かったです。
 あと、予告をチラッと見たとき、死神のキャラクターが受け入れられるかな〜って ちょっと心配だったけど、なんだか平気に彼らを楽しんじゃいました。原作がコミックだと思うからなんでしょうかね〜。