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バタフライ・エフェクト


 ”バタフライ・エフェクト”というタイトルに、なんとも興味をそそられました。
 「小さなチョウの羽ばたきが、地球の裏側で台風をおこすこともある。」”カオス理論”を表した言葉。 「風が吹けば、桶屋が儲かる。」のようなものですね。人生のほんのひとコマが変われば、その後の人生が大きく違ってくるってことでしょうか。。。

 緊迫感のあるオープニング。 誰かに追われてるエヴァン(アシュトン・カッチャー)という人物、”僕の計画”とか”もし僕が最初に戻れたら、彼女を救えるだろう”とかの走り書き。これはSFっぽいって直感!ワクワク!! ・・・・・なんだけど
 13年前から始まったのはとっても怖ろしく悲しい物語。エヴァン少年は、時々自分が何をしたのかその時何が起こったのか記憶喪失(ブラックアウト)が起こるという症状に陥るのでした。エヴァンが13歳の時、幼なじみのケイリーの兄で友人のトミーはエヴァンの犬を焼き殺してしまう。いったい何があったのか。そしてその時も、ブラックアウトが起こっていたのでした。そういう状況から逃れるためにか引っ越すことになり、ケイリーに彼女を救いに戻ってくると約束したまま、今は大学生になっています。そしてふと幼い頃の日記を読んだことで、記憶の奥に隠れてしまっていた出来事の数々を探し出してしまうことになるのでした。

 過去の1コマを書き換えればその後のケイリー(エイミー・スマート)を幸せにできるはずと、エヴァンは日記を頼りに過去に戻っていくのだけれど、何度でも、どうやり直しても、酷い結果に行き着くばかり。もう観ていて気分は落ち込むばかり、こんな楽しめない映画をなぜ観ているのだろうと思えてくる。そしてついに彼が戻ろうと決断した過去は・・・!! 彼女と共に過ごした思い出を作らないという、どこかに書いてありました”切ないハッピーエンド”って。。。

 ”最初に戻る”って、そういう意味だったのね。行って最初に戻ってくるのだと、勘違いしていました。ラストで8年後のエヴァンとケイリーが別人のように素敵で、えっ?わっ!この俳優さんたちこんなにカッコ良かったんだ〜と、ミーハーなUKIUKIはそこだけ何度かリピートしてしまいましたよ(笑)最後まで観て良かった!救われた気分です。