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荒野の用心棒


 メキシコの小さな町にやって来た 早撃ちの名手で頭も切れる!という凄腕のガンマンをクリント・イーストウッドが演じて、一躍トップスターになったという作品。確かにカッコ良かった〜!!
 その町では二人のボスが対立していて、その間に彼が・・という構図。先日観た「荒野の七人」に比べて、まあ全体的な雰囲気がちょっと違うのですが、それよりも内容が濃いな〜と思いました。二人のボスの間での彼の駆け引きが巧みでおもしろく、そんななかで引き離されている親子三人を助ける話も絡めて、その男の子の状況が昔彼にもあったような・・・という、だからいくら忠告を受けてもさっさと町を去ろうとしないのかと、彼の行動の心情的な部分も描いていて、もちろんガンアクションとかも強調されてたし、見応えありました。ただそれに伴ってというか、人を傷めつけるシーンとか暴力的な部分も増えてましたけど。
 ラストは、彼がこの町のボスになれたのにって思うけど、やっぱり・・ってなんかイメージ通りっていうのか、去って行くのね〜。

 この作品、”黒澤明の「用心棒」を西部劇に翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作”だそうです。
 「続・荒野の用心棒」ではジャンゴが棺桶を引きずって登場する(?)ようですが、この「荒野の用心棒」では彼が棺桶に入れてもらって運ばれていた。このふたつの作品、何の関係もないそうですけど・・・。