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底抜け落下傘部隊


 子供の頃からの念願だったスカイダイビングをこの夏休みに決行した息子が、この作品のこと思い出したようです。ずーっと前にTV録画して観てたのですが、内容が面白いというだけでなく、今のようにカッコ良くない落下傘でも いいな〜やりたいな〜って気分を刺激してたのか、しょうもない〜★と言いつつ何故か愛着のある作品のようで、ついにDVD-Rに永久保存するというので、一緒に便乗鑑賞しました。

 はじめに、けっしてお勧めはいたしません! でも好きになっちゃいました♪  コメディです。そしてところどころ中途半端にミュージカルでもあります。あっ歌はいいんですけどダンスが・・・。なんか(悪い意味ではなく)笑えます。あっでも1952年ですからね〜。アナログな映像効果なども(あら〜煙使ってシーンを切り換えてる、とか・・・)愉快だね〜って楽しめて良かったです。

 コメディアンが、軍隊に入隊している相棒に頼まれて、ある隊員の身代わりになってショーに参加したところ、上官に気に入られてしまい抜け出せなくなるんです。そしてそこは落下傘部隊。

 とにかく単純に”しょうもない”んだけどそこはかとなく続く可笑しさに、ほのぼのとした気分になってきました。鬱陶しいほどのドタバタでもなく、ラブストーリーも微かに絡むけど涙を誘ったり感動を狙ったりするわけでもなく、まして真面目なメッセージをどうこうというのでもない、本当に底抜けにカラッと明るい気分で観ていられます。演技はじっくり見ると最高に上手いわけだけどそれ以前に根っからのコメディアンと、歌声は最高に素敵だし見てくれけっこうイイしなのになぜかオトボケとの息もぴったりの相棒、チグハグ感がありそうで全くないんです。いや完璧なチグハグ感か?!よく分からないけど。。。そして二人の間でブロードウェイへの夢を持つ女性、彼女もカラッと描かれていて好感が持てました。

   後で分かったんですけど、コメディアン役がジェリー・ルイス、相棒役がディーン・マーティンってあの有名な歌手の方では・・・。二人は”底抜けシリーズ”でコンビを組んで50年代に大活躍したそうです。他の作品全然知らなかったけど、興味が出てきました。ジェリー・ルイスって方は、70年代には南カルフォルニア大学で映画講座の講師をしていて、スピルバーグやルーカスを教えていたそうです。