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キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー


 Vol.1に続いて、かつての仲間だった暗殺団残り3人へのザ・ブライドの復讐劇。ラストはもちろん娘を殺したその娘の父親でありかつて愛した男ビルということで、Vol.1と一体化している物語なのに、見せ方は見事に別仕立てでした。Vol.1の奇抜でインパクトありまくりの面白さと比べると、ちょっと普通っぽかったな〜。でもちょっと気になっていた謎っぽい部分についてその空白を埋め込んでいきつつ、復讐の完結に至るまでを丁寧に描いています。

 あっさりビルが登場して、ザ・ブライドの本当の名前ペアトリクス・キドーや教会での皆殺しの経緯なども明かされます。ビルの素顔や襲撃のいきさつなどは、最後まで引きずるのではと思っていたので以外でしたね。
 血みどろ、泥まみれ、一筋縄ではいかない復讐劇のなか、壮絶な修行で身につけたワザで絶体絶命な状況を切り抜けていくキドー。極めつけは目ん玉ぶちゅっ!〜ぐにゅっ!とは、やはり彼女は''生まれついての殺し屋''なのでしょうか。。。

 ところがついに明かされた謎の核心は、お腹の子(娘)を想う母としての愛に支配されたキドーと、殺し屋の魂に支配されて奪われようとする愛に決着をつけたビル、ってことだったのね。おぉ〜〜〜納得!!
 スッキリした復讐の完結と、ニクイ!あんなきれいなラストが待っていたなんて。。。後味良すぎて呆気にとられました。