My Comment

イン・アメリカ 三つの小さな願いごと


 アイルランドからニューヨークへやって来た夫婦ジョニー(パディ・コンシダイン)サラ(サマンサ・モートン)と幼い姉妹クリスティ(サラ・ボルジャー)アリエル(エマ・ボルジャー)4人家族の新生活を10歳の娘クリスティの目を通して描いた作品です。家族にはもう一人フランキーという息子がいたのだけど、階段から落ちた後遺症で亡くしていたのでした。
 幼い息子を亡くした両親のまだ癒えぬ悲しみに感情移入してしまい、苦しくなってしまう作品でした。だから、両親のあれこれにComment書くのも苦痛なので省略してしまいます。
 ただ、マンハッタンでのいかにも危なそうなアパートでの生活の中、幼い姉妹の柔軟で飾らない姿には救われるし、彼女たちも胸に感情を押し込んでいるのは可愛そうなんだけど、壊れてしまいそうな両親をしっかりと支えているのがけなげです。
 マテオ(ジャイモン・フンスー)の存在や人柄は出来すぎな感じもしますが、それがなければ観ていても辛いだけなので良かったです。
 邦題にもあるように、''三つの小さな願いごと''の選択が絶妙でしたね。特にラストには感動しました。『E.T.』絡みっていうのがUKIUKIには嬉しかったです。