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ドンファン


 これずっと前に観た作品ですが正直よく覚えていなくて、先日「危険な関係」観てからどんなだったかな〜と気になっていたので久しぶりに観ました。
 これがなかなか良かったんですよ。ジョニー・デップがとってもセクシー、でもイヤラシクないんですよね、彼と接する人は皆ロマンチストになるという、ホンワカとした物語。これは大人のおとぎ話ですわ。

 愛の貴公子ドンファン・デマルコを名乗る青年(ジョニー・デップ)が、たった一人の運命の女性ドンナ・アナに去って行かれたと、自殺未遂を起こします。彼は精神病院で虚言症患者として老精神科医ミックラー(マーロン・ブランド)と過去を振り返るのですが・・・。
 ドンファンの話す生い立ちから21歳にして1502人の女性と愛し合った経験があるという女性遍歴は、妄想か現実か・・・。でも彼の自由なものの見方は人の心をほんの少し変えることで幸せへと導いてくれるのです。彼の女性への優しさは、母への想いから来ているのかなとふと思いました。彼はけっして女性をもてあそんだりしていないっていうのがいいわ〜。女性は皆美しく神々しく完璧だって。奥に秘められた美しさを見いだし、それを愛してやるんだって。身も心も尽くして愛することで、女性には自分を解放する悦びを感じさせてあげたいって。。。看護の女性はもちろん彼に夢中、そして仕事も夫婦生活もすっかり燃え尽きる寸前だったミックラーが彼に感化されて再び心の炎を熱くしていくあたり、ドンファンの不思議な魅力が充満していきます。もうほんとに素敵なことをあれやこれやとやり出すミックラーには笑えちゃいますが、やっぱりこうでなくっちゃね〜とあたたかい雰囲気が広がってきます。これは男性に観てほしい作品ですわ。

 さて・・・、そんなドンファンの語る物語、ミックラーは信じようとするけど、他の誰にも信じてもらえないのでした。ミックラーは彼を救える?!・・・ラストがキマってましたね。