My Comment

危険な関係


 18世紀のフランス貴族社会で繰り広げられる、愛の裏切りに対する復讐とプライドをかけたラブゲーム、そこに真実の愛が絡み合う物語。原作そのものがかなり面白い物語なのでしょうね。意地を張り合い、したたかに駆け引きするそのゲームの行方は・・・! 口説き口説かれるドキドキ感もたまりません。現代のラブストーリーにすると、何となく陳腐な雰囲気になりそうな気もするけど、時代を超え別世界のように描かれているので文句なく楽しめました。

 88年の作品にあらあの人もこの人も、豪華キャストにびっくり。メルトイユ公爵夫人のグレン・クロースは存在感あります。ゲームの主導権は彼女が握っているように見えますが・・・。彼の口説きにオチない女性はいない究極のドンファンかというバルモンのジョン・マルコヴィッチ、貞淑を守り抜いている美しき未亡人トゥールベル夫人のミシェル・ファイファー、ドキドキさせられるような素敵さはこの頃からあったのね。キアヌ・リーヴス、ユマ・サーマンは若い!ウブな若者が、その世界で''成長''し、強かさを身につけていく感じが良かったです。