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キャシャーン


 映像的に楽しめるというのが、第一印象でした。さすが映像クリエーター、紀里谷和明監督。幻想的なシーンの数々や時空の行き来について細かい部分までよく理解できたとは言えませんが、雰囲気で楽しめます。その中で、平和を願う真面目で熱いメッセージの込められた作品だと思います。と言っても、さっき見てきた監督のインタビューでは、そのようなことは話されてなかったけど・・・、まあいいです。元はアニメ作品なんですね。戦争を引き起こしまたその終わりがこないのは〜という心理的な部分を、人間対新造人間の戦いを通して描いていると思いました。納得のラストは共存について考えさせてくれます。
 GLAYファンの家族に便乗して観ました。TAKUROとHISASHIが一瞬出演しているのも、共感するところがあったからだと勝手に思ってます。TAKUROも以前から弱者を苦しめる戦争に反対するメッセージを発進しているし、彼らの歌には人々の心をつなぐ愛や力があるような気がしています。
 とにかく工夫を凝らした映像を見て楽しみつつ、どうしようもない状況をどうやったらなくせるかとあれこれ思い巡らせているのですが、全体的に頭で感じていて心で感じるというのではありませんでした。俳優さんの演技(に対する演出)がUKIUKIの好みではなかったからかもわかりません。