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コール


 これは完璧な誘拐方法だと思いました。人質を誰一人殺さずに身代金を頂く、しかも解放した後も警察に通報されることはない。この映画を観て、模倣犯が出てこないものかと、マジで心配しかけました。

 24時間で完結するこの誘拐計画で、過去4件の営利誘拐に成功しているジョー・ヒッキー(ケヴィン・ベーコン),シェリル(コートニー・ラヴ)夫妻と従弟マーヴィン(ブルット・テイラー・ヴィンス)の3人組。今度のターゲットも裕福で幸せいっぱいに暮らしている家族、麻酔科医のウィリアム・ジェニングズ''ウィル''(スチュアート・タウンゼント),カレン(シャーリーズ・セロン)夫妻と両親の愛情を一身に受けて育てられている6歳の娘アビゲイル''アビー''(ダコタ・ファニング)の3人。ジョーはカレンを、シェリルはウィルを、マーヴィンはアビーを、3人別々の場所で監禁し30分ごとのマーヴィンへの電話連絡が途絶えると、アビーはマーヴィンに殺されるという手はずになっている。両親は子供の安全のため、手出しも通報もできないはずなのだが・・・。

 しかし、計画外の事態が引き起こす計画の崩れや人質の予想外の行動で、今回も完全犯罪になるはずだったのに、先が読めない状況に突入していきます。
 ハラハラドキドキしだいに緊張感が高まっていって、かなり面白かったです。ケヴィン・ベーコンの犯人役ほかキャスティングがハマっています。ただ今回の誘拐に復讐との絡みをもってきたあたり、今ひとつ犯人側の執念が中途半端だったような気がします。前半見応えあっただけに、後半のあれあれ?!って感じがちょっと残念かなぁ。