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トゥームレイダー2


 前作が単純で、でもララ(アンジェリーナ・ジョリー)のかっこよさにインパクトのある作品だったのに対し、この作品は面白い!でもララはアクションにあれこれ詰め込んでる割にUKIUKIにとって注目度は薄れてしまったなって感じです。やはり2作目ということで、付加価値を加えなければということでしょう。パワーアップしていることは確かですが、訓練したという数々のみごとな技も細切れで、水中バイク,乗馬,棒術やら何やらよりUKIUKIは体ひとつでよじ登ったり飛び移ったりが好きだったりします。
 ノーベル化学賞の受賞者でありながら今や生物化学兵器をテロリストに売りさばいているジョナサン・ライス博士(シアラン・ハインズ)は、''パンドラの箱''を恐るべき生物兵器として利用するという世界滅亡の危機をはらむ陰謀を企んでいます。今回ララは、英国女王陛下の命令によるM I-6からの依頼で、ライスの手に''箱''が渡らないようヨーロッパ、アジア、アフリカを駆け巡る冒険を繰り広げます。ちょっと場面があちこち飛びすぎる感じはしましたけどね。
 ''パンドラの箱''の在りかを示す''珠(オーブ)''、ララが一度は手にしたのにライスの命令でチェン・ローに横取りされたのですが、彼に近づくため英海兵隊の将校から傭兵に転じた元恋人テリー・シェリダン(ジェラルド・バトラー)をパートナーにしてそれを取り戻すべく冒険は始まります。
 あれっ、ララは正義の味方?ちょっとちがうんじゃない?!という思いはずっとありましたね。トレジャー・ハンターとしてのララが消えてる。せめてラストにもう一工夫ほしかったな〜とも思います。でも「トゥームレイダー2」というタイトルを忘れたつもりで観るといいみたい。
 現実離れした世界として楽しめるのが、この作品の好きなところ。''パンドラの箱''やら''珠(オーブ)''やら、XFの「創世記」「第六の絶滅」を思い出しました。生命はどこから来たのか。神によって?あるいは地球外から? ''箱''が反生命の疫病を収めているとしたら、それはもしかして・・・と想像するのが楽しいです。そう思って''オーブ''の存在や、それが光を放ち''箱''の在りかを示すシーンを見てると楽しいです。でもこれってララの冒険アドベンチャーとしてこの作品がねらっていることとはズレていますよね〜。