My Comment

ブルース・オールマイティ


 ローカル・テレビ局に勤務するブルース(ジム・キャリー)は、現場レポーターとしてけっこう庶民からの人気もあるけど、めざすはクールなアンカーマン。人気ニュース番組のメイン・キャスターの座が空くことになり、次は自分だと決め込んでいたのに、なんとそのポストをライバルの同僚イヴァンに奪われてしまいました。それを知って生放送本番中に切れまくりの錯乱レポートをしてしまい、局をクビになったあげく、何から何までうまくいかず踏んだり蹴ったりの目にあって、ついに彼は神様に向かって文句を言うのでした。さて彼を呼び寄せた神様(モーガン・フリーマン)の解決策は。。。

 ジム・キャリーのユーモアのパフォーマンスはどちらかというと苦手なので、ブルースの言動もあまり心地良くないのですが、でも腹が立つほどでもなく最後まで楽しみました。自分を見つめ自分らしさを信じて生きることの素晴らしさや、支え合う人がいることの大切さに気づかせてくれようとする作品でした。

 神になって全能のパワーを手に入れたら何を(どのように)するのか?というのと、何でも願い事が叶うなら何を叶えたいか?というのは違うと思うのですが、神様の職務を任されたブルースは人々の願い事を処理してはいるものの、その辺が曖昧でしっくりこなかったです。この作品はあれこれ考えるとダメ、なにも考えずに楽しまなくっちゃ!また感動しようなんて期待はしないほうがいいかなっとも思ったのですが、実際距離のできてしまった恋人グレース(ジェニファー・アニストン)の祈りを知った時、ブルースがどうすればいいのか動揺し、「あなた(神様)の意志にお任せします。」ってとこあたりから、観る人の神への依存度によって盛り上がり感がだいぶ違うだろうなと思いました。