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チェンジング・レーン


 一瞬の判断ミスによる車線変更が引き起こした交通事故がもとで、二人の男の行動が瞬く間に軌道を外れていき、人生最大の危機に陥った一日を追う。
 若手敏腕弁護士のギャビン(ベン・アフレック)は事故現場に重要なファイルを落とし、ギプソン(サミュエル・L・ジャクソン)はアルコール依存症を克服しローンを組んで家を手に入れ臨んだ子供の親権をめぐる裁定に遅れてしまう。
 二人は冷静に対処すればどうにかなりそうなのに、焦ったあまりの失ったものを取り戻そうとする行動が裏目裏目に出て、オイオイって感じで悪い方悪い方にと運命が流れていきます。
 人生時として壁にぶつかったときそれをどう乗り越えるかと考えることがあるけれど、崖っぷちにたったときにどう踏みとどまるかというのもあるんだと、妙に感心してしてしまいました。端々に見える二人の良心が、踏みとどまらせてくれたのですね。相手に対する怒りより自分自身の弱さや生き方に気づいた時、それぞれがこれまでの殻をうち破って、一歩進んだ新しい人生を歩み出すのでした。ゴチャゴチャの展開の後に、後味のいいラストで締めくくられていました。