My Short Comment

アバウト・ア・ボーイ


 ウィル(ヒュー・グランド)は38歳にして独身、親の遺産で一度も仕事に就かずに生活し、気楽な恋愛を求めるだけの空虚な毎日を過ごしていた。その彼が12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)と出会い自分の存在が求められていく中で、自分の生き方に目を向けるようになる。

 味わい深い話なのでしょうが、私は登場する女性たちも含めて誰とも共感することができなかったので、ストーリーを追っかけつつ、ただただヒュー・グランドを眺めていました。
 ウィルは中身が空っぽで何のとりえもない男でありながら、観ていて不思議なことにとことん軽蔑して見捨てるってことができなかったのは、ヒュー・グランドが演じているからでしょうか。彼は特にお気に入りの俳優さんではありませんが、「ノッティングヒルの恋人」観てから何故か見捨てられない俳優さんです。