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バニラ・スカイ


 デヴィッド(トム・クルーズ)が亡くなった父から受け継いだ地位と財産には''7人の役員''がひっついていた。彼らは陰謀を企んでいるのか・・・。
 デヴィッドはジュリー(キャメロン・ディアス)とつき合っていながら、彼の誕生パーティーで出会ったソフィア(ペネロペ・クルス)に心を奪われる。ジュリーが無理心中を図った交通事故で、デヴィッドの恵まれた容姿には大きな傷と歪みが残り、ひどい頭痛に悩まされることになった。そんな彼をソフィアは本当の愛でつつみ込むが・・・。

 早い段階から''義顔''のデヴィッドと心理分析医のシーンを織り交ぜて、あやしい雰囲気に巻き込まれます。
 何がなんだかよく分からないうちにストーリーが進み、それが夢と現実の交錯だと分かってはくるのですが・・・、不思議な感じのする作品でした。好き嫌いが分かれるような気がしますが、私は気に入りました。XF的ですしね、いくつかのエピを思い出します。
 ラストまで観ていつから夢だったか語られても、それでもいったいどれが夢だったの・・・?じゃあどれが現実で実在しているのは・・・?とますます分からなくなり、私の理解力がないためか''最後の選択''も今ひとつすっきりしない。LEの屋上での今は、150年未来なの?何度か観て味わいたい作品です。

 ところで主な3人だけでなくLEの女性などまでキャスティングがぴったりハマッてるって思いました。
 「オープン・ユア・アイズ」'97(スペイン)のリメイクだそうで、今これを書きながら、たまたまCSN1でやっているのを途中からつけているのですが、ソフィア(ペネロペ・クルス)が出ています。新作の方がより魅力的なような。字幕の付け方によるのでしょう、''最後の選択''がはっきり分かりました。
 作品としてはおもしろいけど、ジュリーへの裏切りといいデヴィッドの求める幸せは理解できません。