My Short Comment

バーバー


 善人とは言えないまでも犯罪とは無縁そうな無口な理髪師エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)の人生が、妻ドリス(フランシス・マクドーマンド)の不倫をきっかけにほんの少し前向きな気持ちになったことで、思いもかけなかった運や不運にみまわれ何もかもを無くしていく。

 淡々とした流れの中で彼の内にある“熱情”が呼び込んだ人生の落とし穴を描くストーリーを、映像効果でその雰囲気に深みを増し、大人がゆったり楽しむサスペンスに仕上がってると思いました。ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、もともと全編モノクロで公開したそうです。私の観たビデオはカラーだったけど、それでも独特の雰囲気をもち、所々で赤が効果的に使われていました。