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危険な遊び


 母親を亡くしたマーク(イライジャ・ウッド)は、いとこのヘンリー(マコーレ・カルキン)の家に預けられる。
 この映画、題名とマコーレ・カルキンが悪役で注目されたっていうこと以外、内容も共演者も全く知らずに観始めました。

 冒頭、母を看送った悲しみにつつまれるマークを演じるイライジャ・ウッドの美少年ぶりに目を見張り、小さいときから可愛かったし演技力もあるんだと思いました。その後の作品もいくつか観てきたけど、今の成功が納得できるというか良かったねって感じです。
 この作品ではずっとよい子を演じるのですが、嫌みがなくってずっと彼に感情移入してドキドキしながら観てしまいました。

 これは異色のサスペンスですね。子供は時としていたずらあまって残酷なことをしてしまうこともあり、ヘンリーは掘り下げれば心の傷をかかえた少年なのでしょうが、表面的にはいたずらの域を超えて冷たい心で頭脳的にマークを巻き込んでいって犯罪を犯し、最後の瞬間まで悪役。プロの俳優として彼を演じきったマコーレ・カルキンだけど、子供の心にかえったときに心的外傷が残ったのではないかと心配してしまうほど、こわい役でした。
 ラストでヘンリーの母親がとった行動は、究極の選択でした。