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愛しのローズマリー


 父の遺言がトラウマになって、外見だけで女性を選んでいるハル・ラーソン(ジャック・ブラック)が、ある日心理学の大家トニー・ロビンス(アンソニー・J・ロビンス本人)に催眠術をかけられる。その日以来ハルは、女性の心の中の美しさしか見えなくなる。

 「心の中にこそ、その人の本当の美しさがある。」というトニーの言葉がテーマの作品ですから、安心して気持ちよく観ることができました。
 およそ私のもっていたカウンセラーのイメージとはほど遠い容貌のトニーだけど、ハルの女性観やモテない話を聞く彼って本当にいい人。理想のカウンセラーって感じです。それもそのはず、なんと現実に、個人や組織が良い方向に転換を図るのを助けることで大きな実績を持つ第一人者だそうです。

 うわべでしか女を見ていないなんて腹立たしい男のハルだけど、根は親切で誠実でおもしろくって憎めません。運命の人ローズマリー・シャナハン(グウィネス・パルトロウ)に出会ってからの浮かれようったら、・・・そして葛藤する姿は、愉快でおかしいんだけど感動的ですらあります。
 ただマウリシオが友人のハルを心配するあまり、美人は愉快じゃないし優しくもないなんて忠告しているのは、美しい方々に失礼だわ。

   私この作品で、初めてグウィネスをいいなって思いました。どうしてか今まで彼女(の演じる役)を見ても無機質っていうか、色気や感情が感じられなくて、私にとっては??だったんです。今まではモノクロにしか見えなかったのが、やっとカラーで目の前にいるように見えたって感じです。よかった〜!