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千と千尋の神隠し


 10才の少女千尋が引っ越し途中に迷い込んだ不思議な町での冒険物語。
 ''ジブリの世界''とか宮崎駿監督の貫禄とか勢いを感じました。確かにすごい!というブランド的な上質感をあじわった喜びがありました。ところが「もののけ姫」のときもそうでしたが、どこがそんなにいいのか解らない自分の感性のなさに、ちょっとショック。特に奇抜な感じのするキャラクターが、続々と登場するのに抵抗感があります。

 でも映画を楽しむ♪というのがUKIUKIのポリシーですから、自分なりに気に入ったところをいろいろさがしてみました。
 こわがり屋さんの千尋が、神様が疲れを癒しに来るという湯屋で、千として生きぬいていく力強さを身につけていく中で見せる、ちょっぴりドジで愉快な反応がかわいらしいです。一番好きなのは、巨大で複雑な造りの湯屋の内外の映像です。細かいところまで味わいがあります。そしてハクがとってもかっこよかったなあ。ハクと千の心の交流はもちろん、ここかしこに溢れている優しさが醜い場面を包み込んでいるのも良かったです。
 このストーリーやキャラクターや映像などの奥にあるテーマや趣をじゅうぶん解っていない私ですが、けっこう単純に楽しんだみたいです。