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オーシャンズ11


 窃盗犯ダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は、仮釈放になると同時に史上最大の強盗計画に向けて、詐欺師ラスティー・ライアン(ブラッド・ピット)、スリ名人ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)、メカ通のバージル(ケイシー・アフレック)、爆破専門家バシャー(ドン・チードル)ら その道のプロを集め始める。
 こうして彼ら11人のプロ大窃盗集団を作るのに、実に約30分間を費やしています。良く言えばさすがにこれだけの豪華キャストをじっくり堪能できる作品、逆に言えば豪華キャストに頼った作品かとちらっと思ってしまいます。

 さてダニーら11人が狙うのは、ラスベガスのホテル王ベネディクト(アンディ・ガルシア)の地下金庫に保管されている三大カジノの現金1億6000万ドル。しかもダニーには、彼にとっては本命とも思えるもう一つの目的があった。彼から逃げた妻テス(ジュリア・ロバーツ)が、今はベネディクトの恋人になっている・・・。

 顔ぶれやターゲットが豪華なら警備システムも超豪華。綿密に立てられた計画が実行に移され、厳戒に警護された地下金庫に侵入して見事に目的を達成する。ハラハラドキドキしながらも、ストーリー展開は素直で、彼らは仲間割れをするわけでもなく庶民を泣かせるわけでもないのだから、善人にすら見えてしまう彼らの成功を願って楽しめました。特にラストで現金を見事に運び出したトリックに??となってるところで、タネ明かしのシーンまであって、あ〜スッキリ!!

 ところで私が注目したのは、殿堂入りの詐欺師ソール・ブルーム(カール・ライナー)です。おじいちゃん大丈夫?!と思わせといて、スーツを着込むとライマン・ゼルガになりきってしまうところや、内に秘めたプライドが垣間見られるところなんかが good !