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ミート・ザ・ペアレンツ


 看護士のグレッグ・フォッカー(ベン・スティラー)はパムに結婚を申し込もうと、二人で彼女の父ジャック・バーンズ(ロバート・デ・ニーロ)に会いに行きます。
 グレッグはジャックに気に入られようとあれこれ気をつかうのですが、何かにつけて裏目に出てしまいます。ジャックも彼なりにグレッグを理解しようとはするのですが、大切な娘のことを思うあまり彼を信用できません。終始そのちぐはぐさがばかばかしくも繊細なユーモアの連続で、とっても楽しい作品です。

 『アナライズ・ミー』でもギャングの貫禄と精神科医に助けを求める情けなさを併せ持つキャラを演じていたロバート・デ・ニーロが、CIAのスパイ・ハンターとしての貫禄と、娘の恋愛のじゃまをする手のやけるおやじの情けなさが混じったジャックを演じていてなんともおかしげです。
 また一方では、心から愛し合っているグレッグとパムの、ストーリーが進むにつれしっとりとせつないラブストーリーにもなっています。やることなすこと的を外すグレッグですが、パムへの愛情は本物。つい同情しているうちに、こんな彼っていいなあーとか、後半アップになるとすっごいハンサム!とか思えてきました。

 ベン・スティラー出演・監督・原案・製作・脚本の『ズーランダー』とってもおもしろそうです。パムの元婚約者を演じていたオーウェン・ウィルソンとも再共演、私には嬉しいデビット・ドカブニーも出演しています。また『僕たちのアナ・バナナ』でも良かったし、ベン・スティラーはお気に入りの俳優さんに仲間入りです。