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アイ・アム・サム


 知的障害をもつ父親サム・ドーソン(ショーン・ペン)と暮らす娘ルーシー・ダイヤモンド・ドーソン(ダコタ・ファニング)は、7歳の誕生日を迎えサムの知能を追い抜こうとしている。サムにルーシーを育てることができるのか。感情やきれい事ではなく、ルーシーの人権や幸せを第一に考えたとき、その答えは・・・。幸せについて考えさせてくれる作品でした。

 サムやルーシーの姿を通して、また自分も母親としての苦悩を抱えながらサムの弁護士を引き受けたリタ・ハリソン(ミシェル・ファイファー)やルーシーの里親ランディ(ローラ・ダーン)にも共感しながら、純粋な愛や優しさとどうにもならない事への涙と感動の後には、暖かい気分が胸の中いっぱいに広がりました。

 この作品を観てからというもの、UKIUKIはうまく子離れしようと少し距離もできつつあった子供たちがまた愛おしくってたまらなくなってしまいました。子供や夫や親の顔を見ては、そこにいてくれることが嬉しくって幸せでたまりません。
 愛する家族とりわけ子供には、安全で自由でよりよく生きていけるようにと願って、日々あれこれ気を配りながら生活し、子供にも努力させようとしています。そして、日本とはずいぶん違うような気がしますが、米国の制度も子供のそんな人権や幸せのためにあるのだと思います。でもそれ以前に本当の喜びや幸せって、ダメなところばかりの物足りない存在でも、愛と絆で結ばれた家族一人ひとりの存在そのものだって、改めて気づかせてくれる作品でした。