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サイダーハウス・ルール


 孤児院育ちのホーマー・ウェルズ(トビー・マグァイア)は、成長した後も残ってDr.ラーチ院長の助手をしていましたが、ある日外の社会に出ることを決心します。純粋で優しく爽やかな青年ホーマーが自立していく中で、人々との出会いや初恋の経験を通して自分の生きる道を見つけていきます。

 堕胎を扱った根本的には重い内容ですが、切ない中にもほんのりとしたあたたかさを感じる作品だと思いました。不幸な子供や女性が大事にされていていい孤児院ですが、それでも子供たちの置かれている状況や誰かが養子にもらわれていく時に残される子供たちがかわいそうでした。堕胎は違法でも、Dr.ラーチは女性を救うために必要だと考えています。

 時代的社会的な背景を理解して観る必要があると思います。それでもキャンディ・ケンドル(シャーリーズ・セロン)がどうしても堕ろさなければならない状況だったのかどうか・・・。でもそうでないとストーリー展開が変わってしまいますね。