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アメリカン・スウィートハート


 映画スターのグウェン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)とエディ(ジョン・キューザック)は「アメリカの理想のカップル」として人気絶大で、共演作が次々にヒットしていたが、1年半前グウェンの浮気事件をきっかけに別居している。
 グウェンの妹キキ(ジュリア・ロバーツ)は、スポットライトを浴びる姉グウェンの付き人として、彼女の世話にいつも走りまわっているが、実は密かに想いを寄せる男性がいた。
 そんなとき宣伝マンのリー(ビリー・クリスタル)は、エディとグウェンの最後の共演作『時を超えて』のプレス・ジャンケットを成功させるため、逃げ場のない砂漠のホテルにマスコミを招待し、何でもアリの作戦を駆使する。

 セレブの華やかさの裏側でかなわぬ恋を胸に秘めて自分を抑えて生きるキキが、やがて自分の気持ちに正直になっていって愛する人の心の扉を開いていく、魅力的な女性に変わっていきます。グウェンではなくキキを演じたいと言ったジュリア・ロバーツがぴったりハマっていて、素朴な中に可愛らしさや気持ちの強さが生まれてくるキキを素敵に演じてくれました。
 上品とは言えないノリではありますがとてもロマンチックで楽しめました。ラストはちょっとくどかったかなあ。。。

 またこの作品では、グウェンやエディとリーのキャラもとっても面白くて楽しめました。グウェンやエディもわがままで傲慢で扱いにくいスターというよりは、華やかな表の顔の裏側では、実は人間らしい面がたっぷり感じられて良かったです。彼らがマスコミの前に出て一瞬のうちに笑顔になって手をつないだりするところが何故か感心しちゃって、あのシーン気に入りました。
 彼らの様子やリーのしたたかな宣伝活動やプロデューサーのキングマン(スタンリー・テュッチ)の思惑など、ハリウッドの内幕はきっとこんなだろうと思えてしまうのも面白かったです。